【日産 エルグランド 試乗】4気筒に変更したのは正解…松下宏

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上級ミニバンの市場を切り開いてきた『エルグランド』が久々のフルモデルチェンジを受けた。今回のモデルではFFの基本プラットホームを採用し、パッケージングを大きく変更してきた。

これまで高い位置に座ることに重きを置いたクルマ作りをしてきたのだから、着座位置が低くなった今回のモデルはかなり大きく変わった印象がある。それでいて堂々たる感じの押し出しの強い外観デザインなどはしっかり継承されている。

売れ筋の2.5リットルエンジンは従来の6気筒が4気筒に変わった。6気筒には吹き上がりの良さなどの魅力があったものの、トルク感では4気筒が有利であり、ミニバンにはこのトルクの必要性が高い。その意味で4気筒に変更したのは正解で、新型エルグランドでイチ推しとなるのは2.5リットル車だ。

3.5リットルエンジンの搭載車は、大幅なパワーアップが図られているが、そのために逆に走りがギクシャクしがちな部分がある。実用的には2.5リットルエンジンの搭載車で十分だ。

問題は「250XG」にするか「250ハイウェイスター」にするかという点。ハイウェイスターが大した装備の違いがないのに価格だけがしっかり高くなっていることを考えると、買い得感では250XGがお勧めなのだが、250XGを選ぶと8人乗り仕様だけしか設定がない。できるなら2列目にゆったり座れる7人乗りがお勧めなので、何とも迷ってしまう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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