およそ8年ぶりに新型となった日産『エルグランド』は、『ムラーノ』ベースのFFプラットフォーム&低床パッケージを採用。ビレット風グリル配する顔つきは先代以上の迫力だ。しかーし、全体的にはずいぶんスマートに、上品になった印象も受ける。
夏の暑い日に試乗して、エアコンを効かせた状態だったにもかかわらず、信号待ちなどで停車するたびにエンジンが確実に停止した。とても良く止まるアイドリングストップ機構という印象的だった。
個人的には何これ? って感じのデザインだけど、デザインは独創性が命だからほかのどのクルマにも似ていないのは良いと思う。
新型『マーチ』はタイ製ということで懸念された安っぽさはなかった。室内の仕上げはほどほどだが、3気筒エンジンはなめらかで遮音も行き届いているし、副変速機つきCVTのおかげもあって3シリンダーらしいパンチ力が心地いい。
『アクセラ』『ビアンテ』に続いて採用したアイドルストップ「i-stop」は、新型『プレマシー』でも売りのひとつだ。ただしマツダのシステムは、ホンダの『インサイト』『CR-Z』に比べるとエンジンが止まる状況がやや限られている。
『XV』とはクロスオーバー・ビークルの略。黒い樹脂製オーバーフェンダーやルーフレールが「気分」を盛り上げてくれるが、最低地上高やタイヤサイズは普通のインプレッサと同じ。
プレミアムコンパクトというジャンル、歴史や文化に長けたヨーロッパ車にしかできない芸風だとあきらめていたけれど、ジュークを見たら「これって日本流プレミアムコンパクトでは?」と思えてきた。
タイから「輸入」された新型の日産『マーチ』。生産拠点が日本からタイに移ったこと以上に大きな変化があることを、ボクはそのデザインに感じる。
これほど注目度の高い国産コンパクトもそうない。横浜市街、アクアライン、海ほたるPA、千葉房総半島のどこを走り、どこで止まっても視線がイタい。
日産『ジューク』の販売が好調だ。某ライバル社のエンジニアから「どうしてですかね?」と問われて、ボクが答えたのは「それだけ世の中に欲求不満がたまっているということ」。エコだ、実用だ、と建前ばかりがまかり通る風潮に、ジュークのデザインが風穴をあけた。