【スバル インプレッサ XV 試乗】SUVと思って選ぶクルマではない…松下宏

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インプレッサXV
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クロスオーバー流行りのご時世を反映して、『インプレッサ』をベースにしたクロスオーバー車としてXVが追加された。かつて、インプレッサから派生したクロスオーバー車というかSUVとして『フォレスター』が作られたが、フォレスターがやや遠いところに行ってしまったので、改めてインプレッサXVが設定された。

5ドアのボディにルーフレールやオーバーフェンダーを装着するなどして標準モデルとの差別化を図っている。ただ、パッと見で分かるような違いではないのがフォレスターのような別モデルではなくインプレッサXVということなのだろう。

全高はやや高くなったが、これはルーフレールによるもの。最低地上高は155mmで同じなので特に悪路に強いというわけではない。SUVと思って選ぶクルマではない。

逆に充実しているのが内装の仕様や装備。ホワイトルミネセントメーターなど、インプレッサでは上級グレード用となる装備が、インプレッサXVには全車標準になっている。インプレッサの上級モデルと考えるのが適当なようだ。ただ、それに合わせて価格も高く設定されているのだけれど。

またバリエーション追加なのでやむを得ない面もあるが、今どきのクルマであれば横滑り防止装置(スバル名はVDC)は少なくともオプションでは設定して欲しいところ。上級モデルに位置づけるならなおさらだ。次期インプレッサには全車標準を期待しておこう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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