マツダは11月7日、2026年3月期第2四半期(2025年4~9月)の連結決算を発表した。大幅な営業赤字に転落、欧州・中国の落ち込みと為替・関税負担が重しとなった。
●営業赤字539億円、純損失453億円
売上高は前年同期比6.5%減の2兆2385億円、営業損失は539億円(前年同期は1030億円の利益)となり、減収・営業赤字に転じた。経常損失は213億円(前年同期は835億円の利益)、親会社株主に帰属する中間純損失は453億円(同353億円の利益)だった。
減益要因として、米国を中心とした関税負担の増加(マイナス971億円)、販売台数と構成の変化(マイナス549億円)、為替影響(マイナス341億円)などが挙げられた。いっぽうで、コスト改善で104億円、固定費抑制で209億円のプラス要因があったが、全体では前年同期比1569億円の営業利益悪化となった。

●グローバル販売は3.3%減の60万9000台
上期のグローバル販売台数は60万9000台で、前年同期比3.3%減となった。地域別では日本が6.3%増の6万8000台、北米が0.7%増の30万6000台と堅調だったいっぽう、欧州は16.9%減の7万4000台、中国は7.0%減の3万2000台、その他地域は6.8%減の12万9000台だった。
グローバル生産台数は8%減の55万5000台だった。米国における不透明な経済情勢と関税環境を勘案し、生産台数を抑えたことが主な要因。欧州では、従来型『CX-5』ならびに『マツダ2』の内燃機関モデルが販売終了となったことが減少につながった。









