日野自動車が発表した2003年3月の連結中間決算によると連結売上高は前年同期比6.1%増の3677億円と増収となった。営業利益も同33.4%増の38億円、経常利益は同2.2倍の17億円になり、好決算となった。
ホンダは28日、自己株式の市場買い付けを実施したと発表した。10月1日から22日までの期間に実施したもので53億円あまりを投じて108万8000株を取得した。同社は6月の株主総会で自己株式(普通株)の取得を決議しており、その決定に沿ったもの。
ホンダは28日、2002年度の国内販売計画を年度当初の92万台から90万台に引き下げた。下期の国内の市場競争が激しくなるとの予想によるもの。海外では相変わらず好調だが国内ではこれまでの勢いにかげりが見えてくる可能性もありそうだ。
ゼネラル・モーターズ(GM)は2003年から日本国内で、産業用の補助電源として定置型燃料電池の実証実験を開始すると発表した。05年には販売を開始する。GMは燃料電池事業の最終目標は自動車への搭載としており、まず定置型でインフラづくりに取り組む。
いすゞ自動車は、新3カ年計画で、GMから代表取締役副社長、メーンバンクのみずほ銀行から取締役副社長を迎える。GM出身者が代表権を持つのは初めてで、再建計画を確実に実行するための監視役となる。
今回の再建計画では、財務体質の抜本的な改善も図る方針だ。まず、いすゞに出資しているGMの全株式を無償で消却、さらに第三者割当増資で100億円を出資する。増資後のGMのいすゞへの出資比率は12%に下がる。パワーとレイン事業の協業強化で、GMが500億円の資金注入を実施する。
いすゞ自動車は、新しい中期計画新3カ年計画を策定して発表した。新計画では、北米SUV事業で抜本的な対応を行うとともに、今後の事業体制を見込んだ大幅な要員削減を行い、収益基盤の改善を図るのが目的。
いすゞ自動車は、2003年3月期決算の下方修正を発表した。それによると連結決算は、連結売上高が当初1兆3700億円だったが、1兆2700億円に修正した。経常利益も1100億円の黒字を予想していたが、700億円の経常赤字、当期純利益も30億円の黒字から170億円の大幅赤字を予想している。
ダイハツ工業の2003年3月期中間連結決算は、連結売上高が前年同期比4.2%減の4557億円、営業利益が同55.9%減の46億円、経常利益が同37.0%減の57億円となった。2期ぶりの減収、3期ぶりの減益となった。