愛車の乗り心地を自動最適化!? テイン『EDFC5』装着で何が変わるのか~カスタムHOW TO~

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車高調などアフターパーツのサスペンションには、減衰力調整が備わっていることが多い。1WAYと呼ばれる、調整がひとつあるタイプが主流で、調整ネジを締め込んで強くするとサスペンションの伸び縮みがゆっくりになり、逆に調整を緩めると伸び縮みは素早くなる。

この減衰力調整をアジャストすることでクルマはより扱いやすくなり、車体やタイヤの特性に合わせて調整できる。走るフィールドに応じた調整も可能だが、いちいちクルマから降りて作業しなければならないのが難点だった。そこで室内からモーターで調整できるように生まれたのがテインの「EDFC」だ。

◆進化を重ねたEDFCと最新モデルの特徴

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初代EDFCは2002年に登場し、室内から任意の減衰力に調整できる画期的な機構だった。「高速道路に入ったからリアだけ締めよう」とか、サーキット走行中にピットインせず調整できる便利なシステムである。その後も走行条件に応じた自動調整機能を備えながらモデルチェンジを重ね、2022年の最新モデル「EDFC5」では新たにジャーク制御を取り入れた。

従来から車速感応やG感応の機能があり、車速感応では例えば80km/h以上になると5段階締まるように設定でき、高速走行時の減衰力アップでミニバンなどのフラつきを軽減する。G感応では前後や左右のGに応じて減衰力が変化し、減速時にはフロントの減衰力を高めてノーズダイブを抑え、旋回時にはイン側タイヤの減衰力を弱めて接地性を向上させる。1輪ごとに設定変更できるのも魅力だ。

◆ジャーク制御で姿勢変化に即応

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最新モデルの特徴がジャーク制御だ。ジャークは単位時間あたりの加速度の変化率で、加速度を時間で微分した値。わかりやすく言えば、加速時にリアが沈みフロントが伸びるその過渡期の挙動を指す。ジャーク制御では姿勢変化の過渡期に減衰力を高め、ある程度落ち着いたら減衰力を弱められる。

これまでのEDFCでも旋回Gに合わせて減衰力を高め姿勢を安定させられたが、カーブ中は高い減衰力が続きやや硬さを感じることがあった。ジャーク制御ならロールが安定したら減衰力を緩め、姿勢変化中だけ高めることが可能だ。ブレーキや急ハンドル時には瞬時に減衰力が上がり安定性を確保、姿勢が落ち着くとすぐ抜けるため、しなやかさは損なわない。まるでアクティブサスペンションのように水平姿勢を保つ動きとなる。

ミニバンではロールによる頭の振られが軽減され、不快感が減るのに乗り心地は硬くならない。クルマ酔い防止にも効果的だ。サーキットでは4輪独立でジャーク制御をちょっと変えるだけで、より曲がる方向や安定性を強調できる。ドリフト走行がしにくくなるほどグリップ性能が高まるケースもある。

◆EDFC5の細かな改良点と取付性

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EDFC5の進化はジャーク制御だけではない。テインの減衰力調整は手動では16段階だが、EDFC5は最大96段階で微調整できる。さらにモーター制御をフルステップからマイクロステップ式に変更し、作動音を大幅に低減した。以前は車種によっては室内に「ウィーン」という音が響いていたが、EDFC5ではほぼ聞こえない。既存ユーザーも制御ユニットをEDFC5に交換するだけで静音化でき、モーター交換は不要だ。

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取り付けやすさも人気の理由で、フロント左右のモーターからの配線をモータードライバに、リアも同様に接続し、室内のコントローラーとは無線通信。配線を室内まで引き込む必要がなく工賃も抑えられる。コントローラーはG感知システムを搭載し、向きや角度は不問でキャリブレーション可能。モーターは独自構造と防水カバーで高い信頼性を持つ。

車高調の性能をワンランクもツーランクも引き上げるEDFC。その独自制御による快適な乗り心地と走行フィールはぜひ体感してほしい、自信を持っておすすめできる製品だ。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

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