ホンダ『N-ONE e:』は「軽快ナチュラル」デザインの軽EV

ホンダ N-ONE e:
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ホンダは7月28日、新型フル電動乗用軽自動車の『N-ONE e:』を発表した。デザインの開発コンセプトは「軽快ナチュラルエクステリア」、「軽快ナチュラルインテリア」。身軽、軽快、 ストレスがない、という商品企画でN-ONE e: は開発されている。発売は2025年秋の予定だ。

◆背中を押してくれるエクステリアデザイン

エクステリアデザインのコンセプトは「軽快ナチュラルエクステリア」だ。デザイナーは、NシリーズのヘリテージとEVのクリーンな時代変化とを掛け合わせた。ポイントは、(1)軽快フォルム、(2)愛着フェイス、(3)つるんとサーフェイスの3点。

本田技術研究所デザインセンター、エクステリア担当の中島英一デザイナーは「軽快フォルム」について、「背中を押してくれるような、視覚重心の高いリアゲートから前方に向かっての動きを表現している」と説明する。このデザインは設計要件をうまくスタイリングに落とし込んだものと言える。

まずN-ONE e: のボンネットは、フロントエンドに充電器を設置するために、N-ONEより高くなっている。いっぽうサイドパネルはN-ONEと共有することが前提で、サイドパネル後端は直線的に落ちている。そのままだと最後尾がいちばん低くなり、リアエンドの視覚重心が低くなる。これでは高くなったフロントエンドとのバランスが悪い。そこでリアハッチを湾曲させて視覚重心を持ち上げたわけだ。これがもうひとつのデザインテーマ、「つるんとサーフェイス」につながる。

フロントエンドのブラックパネルは、廃車バンパーからのリサイクル材だ。フル電動商用軽自動車『N-VAN e:』に次いでの採用だが、N-VAN e:より“粒感”を強調し、積極的に意匠として利用している。1台1台が世界にひとつの意匠だ。

ホンダ N-ONE e:ホンダ N-ONE e:

◆ストレスなく乗れるインテリアデザイン

インテリアデザインのコンセプトは「軽快ナチュラルインテリア」。エクステリアの開発コンセプトと同じワードだが、本田技術研究所デザインセンター、CMF担当の古小路実和デザイナーは「インテリアでは『身軽・気軽で毎日がイキイキとする空間』が開発の狙いだ」と言う。

ターゲットユーザーからのヒアリングで、車の使い方が、(1)コミュニティ内の移動中心、(2)音楽も地図もスマホ、(3)20~30km圏内をタッチ&ゴーで乗り降り、ということがわかった。古小路デザイナーは「そこで、抵抗なく、ストレスなく乗れるインテリアをめざした」と語る。

◆カーナビは不要!!

「身軽な」使い心地のために、ハンドル位置をN-ONE e: より37mm乗員側に配置し、ペダルやハンドルの操作をしやすい運転姿勢とした。トレイやポケットの形状は中身をすぐに出し入れできる形状とし、スイッチ類を集中配置して「気軽な」使い勝手を意図した。カーナビディスプレイもない、軽快で広々とした空間構成が基本のデザインだ。

インテリアの再生資源では、インストルメントパネルのアクセント部品にバイオ樹脂の「DURABIO」を、フロアカーペットや断熱材にリサイクルPET素材やホンダの作業着を再利用している。再生資源はすでにユーザーに意識されないレベルで使用されている。

《高木啓》

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