ホンダ『N-ONE e:』発表…みんなが使える軽乗用EVとは?

ホンダ N-ONE e:
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ホンダ(本田技研工業)は7月28日、新型フル電動乗用軽自動車の『N-ONE e:』を先行発表した。運転については「自分にベストな身軽・気軽が大事」、暮らしについては「毎日の小さな楽しみが必要」というユーザーのためのEVだ。発売は2025年秋を予定。

◆自分らしさを表現するパートナーとして開発

N-ONE e: は『N-ONE』のフル電動仕様に当たる。N-ONEは『N360』の原点の想いを引き継ぐ軽自動車だ。その原点とは「ワタシらしさを表現できるパートナー」であること。

N360は愛らしいルックスで、走りも楽しい車だった。広さ、使い勝手、“運転しやすさ”を、小さな車体に乗せていた。これらN360の長所はN-ONEに受け継がれている。自分らしさを表現するパートナーとしておしゃれに乗りこなす、そんな1台がN-ONEだ。

そしてN-ONE e: について、本田技研工業四輪開発本部PU・ES統括部PU・エネ性能開発部、パワーユニット研究開発責任者の渡邊伸一郎さんは、「ホンダ軽EVの第2弾として“N”の原点の想いを引き継ぐ『手の届くEV』がN-ONE e: だ」と説明する。

◆ターゲットは40~50歳代既婚女性、そして娘も

N-ONE e: のターゲットユーザーは、N-ONEのユーザーを参考に、40~50歳代女性(+20歳代女性)が設定された。40~50歳代既婚女性が娘と親子で乗用ユース。(1)日々の買い物や通勤など、短距離移動が中心、(2)最適の機能で、シンプルな使い勝手を求める、(3)家計が気になるコストパフォーマンスを重視する、そういったユーザーだ。

ペルソナとしては、子育てにひと段落した40歳代既婚女性。首都圏・地方都市近郊に在住し、車は娘と親子使いが多い。料理・ハンドメイドが趣味。何気ない毎日には「軽快さ」と「小さな楽しみ」が大切であるとする、といったイメージだ。

運転に対しては安心感が大事と考えている。コミュニティ内は効率よく移動したい、日々の使い方はよりシンプルに。そして、日々の暮らしをごきげんで過ごしたい、と思っている。生活の中の“ワタシ時間”を大切にし、親子でプチ贅沢を共有したい、と。

ホンダ N-ONE e:ホンダ N-ONE e:

◆ここがバリューポイント、運転が上手になる?

N-ONE e: のグランドコンセプトは「e: Daily Partner」。渡邊さんは、「何気ない毎日をイキイキと活発にしてくれる車」と言い換える。

N-ONE e: のバリューポイントは、(1)身軽な取り回し、(2)やさしくなれる運転、とされた。「身軽な取り回し」というのは、EVならではのキビキビとした走りや、広い視界、小回りのきく取り回し。「やさしくなれる運転」とは、思いのままにスッと止まれて、みんなに、自分に優しくなれるような運転のこと。

ボタン操作ひとつで作動するシングルペダル・コントロールはペダルの踏み替えが不要で、アクセルペダルだけでいつもの道をリズムよく走れるという。渡邊さんは、「運転が上手になったように感じるシングルペダル」と表現している。また、より自然な姿勢で運転できるように、ステアリング位置をドライバーに近づけた。

電気走行の航続は275km以上を開発目標とした。毎日20km走っても、週末まで余裕の電池残量だ。“ガソリンスタンド過疎化”が問題になりつつある今、エネルギー補充が簡単にできる電気自動車は、普段使いの車に向いているかもしれない。

環境面ではリソースサーキュレーション(資源循環)にも取り組み、フロントエンドのブラックパネルやインストルメントパネルのアクセントにリサイクル材を用いている。

《高木啓》

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