いすゞ自動車は6月12日、『エルフ』とOEM供給している4車種の緩衝装置(フロントリーフスプリング)について、強度不足により破損、走行安定性が損なわれるおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは、2018年11月7日~2024年12月14日に製作された、いすゞエルフと、日産『アトラス』、UDトラックス『カゼット』、マツダ『タイタン』の4車種、37型式、計2万2852台。
前輪緩衝装置において、フロントリーフスプリング(トラック等で用いられる板バネ状のサスペンション)の設計検討が不十分なため、高重心および積載重量が大きい架装で使用された場合、ロール時の入力に対する強度が不足している。そのため、そのまま使用を続けると、当該リーフスプリングが折損し、最悪の場合、走行安定性が損なわれるおそれがある。
改善措置として、全車両、フロントリーフスプリングを対策品に交換し、バンプラバーにスペーサを追加する。
不具合は62件報告、事故は発生していない。