SGホールディングスの名糖運輸のグループ会社のジャスタムが、車両の左右両側からバッテリーを同時交換できる国内初のステーションおよび、これに対応したバッテリー交換式小型トラック『エルフEV』をファミリーマートへの商品配送に使用する実証実験に参画した。
実証実験は、いすゞ自動車、ファミリーマート、伊藤忠商事、横浜市が行う。
本実証実験では、バッテリーを両サイドから同時に交換可能な仕様に改造したいすゞエルフEVを3台配備し、横浜市内のファミリーマート約80店舗にてルート配送を行う。バッテリー交換は従来のディーゼル車の燃料給油と同等の時間で完了するため、これまでバッテリーEV導入の壁であった充電に伴うダウンタイムの削減に寄与する。
今回の取り組みを通じて、現場の業務効率化と車両運行の継続性向上について検証を行い、名糖運輸とジャスタムは、本車両とステーションを使用したファミリーマート店舗への配送業務と、本実証実験を通じて得られた運用上の課題の抽出を担う。
出発式典では各社の代表者が実証の狙いと今後の展望についてスピーチを行い、その中で、脱炭素社会の実現に向けて24時間稼働するコンビニエンスストアの配送は、CO2の短縮が課題であり、バッテリー交換式EVは、その課題解決に非常に有効な施策であるとして、大きな期待を寄せていた。
また、実際の車両とステーションを使用し、バッテリー交換のデモンストレーションが行われ、約7分で交換が完了して、満充電のバッテリーを搭載した車両が走行する様子が公開された。
名糖運輸とジャスタムは本実証実験を通じて、その目的が達成できるよう貢献するとともに、これからも脱炭素をはじめとする社会・環境課題への対応に取り組んでいく。





