3月末に開催された「大阪モーターサイクルショー2025」そして「東京モーターサイクルショー2025」でカワサキは、輸入販売をおこなうイタリアの高級モーターサイクルブランド「bimota(ビモータ)」の新型車『KB4RC』を公開。その奇抜なデザインが会場、そしてSNSの目を釘付けにした。
ビモータは、技術革新とイタリアの職人技から生み出される高品質を併せ持った製品を創り続けるブランド。KBシリーズの歴史は、1978年にカワサキ製エンジンを搭載した初のモデル「KB1」に始まる。

KB4RCは、従来型のシャーシ構造と並列4気筒エンジンの組み合わせで、これはビモータが追求してきた伝説のレイアウトでもあるという。「良いフレームを作ることは良いワインを作るようなもの」という哲学を今も徹底し続けている。
KB4RCを乗りやすいマシンに仕上げるにあたり、ビモータはそのインスピレーションを「Freedom」という言葉に集約。KB4RCが持つ良好なトルク特性、軽量な車体をベースに、ライダーとそのライディングスタイルをマッチさせるために、フロント、リヤサスペンションによる車高の調整だけでなく、ステップの位置もライダーの好みに合わせエキセントリックアジャスターで変更することができ、体格や好みに合わせてポジションを自由に調整できるよう設計した。
唯一無二のデザインに、カーボンクラフトのペイントワーク、削り出しのアルミ合金パーツ、カーボンファイバーのボディワーク、ゴールドのOZ社製鍛造ホイール、本革シートなど、細部に至るまで高級感を追求した。ビモータは「乗車することのできるアート作品と言っても過言ではない」と自負する。

搭載するエンジンは、カワサキ製の1043cc並列4気筒(142ps/10,000rpm)。高剛性アルミ削り出しスイングアームをアルミ合金製ピボットプレートにより直接エンジンにマウントしている。オーリンズ製フロントフォークは幅広いライディングスタイルに対応、さらに600ccクラス並みのショートホイールベース(1390mm)が軽快な操縦性と俊敏なハンドリングを生み出す。
電子制御にはKTRCやカワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステムといったカワサキのシステムを導入することで、最新のライディング体験を可能とする。
発売は4月19日、価格は473万円だ。

そんなイタリアのスーパーマシンにX(旧Twitter)上では、「カッコ良すぎる」「高いけど、高いけど… 見てまうんやわ」など、まさにアートなデザインに目を奪われるユーザーが続出。
また、価格については「473万円は決して高くないと思う」「安く思える」など、ブランドの歴史や生産方法などを考えれば妥当な価格だというコメントも多く見られた。
日本のどこかでオーナーに出会うことはあるだろうか?注目の一台だ。