[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ ハリアー(佐藤成臣さん)by アークライド 後編

[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ ハリアー(佐藤成臣さん)by アークライド 後編
  • [Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ ハリアー(佐藤成臣さん)by アークライド 後編
  • キャンプなどに出かけるレジャーカーとして導入したハリアー。移動時の快適性アップにオーディオの高音質化は欠かせなかった。
  • オーディソンのフラッグシップスピーカーであるテーゼス。特徴的な透明素材のTPX樹脂を使った振動板が個性を発揮する。
  • プロテクショングリルやフレームの美しさもテーゼスの特徴。アウターバッフルの滑らかなラインもインテリアにフィットする。
  • Aピラーにはテーゼスのツイーター/ミッドレンジがインストールされている。ピラー部の加工で角度、周辺の処理も徹底した。
  • 大柄なツイーターのドーム振動板やミッドバスと同じ透明の振動案を用いるミッドレンジはいずれも存在感も満点だ。
  • フロント3ウェイを構築したハリアー。ドアデザインやAピラーのフォルムなど、インテリアにマッチする仕上がりとなった。
  • ダイレクターはセンターコンソールにビルトイン取り付けされる。オーナーの意向から操作しやすい位置への設置が必須となった。

サウンドのキーワードとなるフロントスピーカーにクリアさや高域の伸びを求めた佐藤さん。厳選した結果、愛車のトヨタ『ハリアー』に導入したのはオーディソン・テーゼスの3ウェイだった。千葉県のアークライドがサウンド&デザイン性を両立させる取り付けを実施した。

◆美しいサウンド&他では見かけない点が気に入り
オーディソンテーゼスをスピーカーとしてチョイス

キャンプなどに出かけるレジャーカーとして導入したハリアー。移動時の快適性アップにオーディオの高音質化は欠かせなかった。キャンプなどに出かけるレジャーカーとして導入したハリアー。移動時の快適性アップにオーディオの高音質化は欠かせなかった。オーディソンのフラッグシップスピーカーであるテーゼス。特徴的な透明素材のTPX樹脂を使った振動板が個性を発揮する。オーディソンのフラッグシップスピーカーであるテーゼス。特徴的な透明素材のTPX樹脂を使った振動板が個性を発揮する。
プロテクショングリルやフレームの美しさもテーゼスの特徴。アウターバッフルの滑らかなラインもインテリアにフィットする。プロテクショングリルやフレームの美しさもテーゼスの特徴。アウターバッフルの滑らかなラインもインテリアにフィットする。

これまでも少しずつシステムアップを続けてきた佐藤さん、最初は純正スピーカーをエントリークラスのスピーカーに交換したことに始まり、DSPによるフォーカスの定まったサウンドを体験するなど、オーディオの楽しさを耳と体で体感してきた。そんな佐藤さんがハリアーに対してさらなる高音質を目指して本格システムを投入した。前編でもお伝えしたラゲッジの充実システム&作り込みにに加え、今回はサウンドの根幹となるフロントステージを見てみよう。

スピーカー選びは早い段階からスタートしていた。「スピーカーはいろいろ考えました、当初はWebで探したあるスピーカーを想定してアークライドで相談を始めたんですが、あまり他では見ないオーディオソンのテーゼスにも興味がありました。その上で試聴して細かい音までがきれいなテーゼスに決定しました」

当初は2ウェイでスタート、その後現在の3ウェイへと進化させている。ミッドバスはドアにアウターバッフルで取り付けられている。テーゼス独特の透明の振動板(TPX樹脂)に加えて美しくデザインされたグリル、さらには質感を感じさせるフレームを見せるインストールスタイルが見事。純正のドアラインを崩すこと無く、スマートにインテリアデザインの中に融合させているフォルムも秀逸だ。

◆Aピラーをワンオフ加工して個性的なテーゼスの
ツイーター&ミッドレンジをビルトイン取り付け

Aピラーにはテーゼスのツイーター/ミッドレンジがインストールされている。ピラー部の加工で角度、周辺の処理も徹底した。Aピラーにはテーゼスのツイーター/ミッドレンジがインストールされている。ピラー部の加工で角度、周辺の処理も徹底した。大柄なツイーターのドーム振動板やミッドバスと同じ透明の振動案を用いるミッドレンジはいずれも存在感も満点だ。大柄なツイーターのドーム振動板やミッドバスと同じ透明の振動案を用いるミッドレンジはいずれも存在感も満点だ。フロント3ウェイを構築したハリアー。ドアデザインやAピラーのフォルムなど、インテリアにマッチする仕上がりとなった。フロント3ウェイを構築したハリアー。ドアデザインやAピラーのフォルムなど、インテリアにマッチする仕上がりとなった。

オーディソン・テーゼスは当初は2ウェイでスタートしたがさらに上を目指して3ウェイ化されている。3ウェイ化する際にミッドレンジ/ツイーターはいずれもAピラーをワンオフ加工してインストールされている。テーゼスのツイーターはグリルを含めて大型だがピラーを巧みに造形して美しくビルトインしている。

ミッドレンジはミッドバス同様に透明な振動板を用いているため、よく見ると内部の磁気回路まわりが透けて見えているというかなり個性的なスピーカーだ。それだけにAピラーに取り付けられることでオーディオカーらしさを強くアピールしている。「ツイーターとミッドレンジの並んだスタイルが気に入ってます」とオーナーも満足のデザインになった。

そもそもスピーカー選びの際に細かな音の美しさに惚れ込んで導入を決めたテーゼスだったので、特に高域再生の繊細さには注力している。サウンド面でもオーナーのリクエストは「高域をきれいに鳴らしたい」というものだった。それに応えて各スピーカーのロケーション、取り付け精度にも徹底してこだわり中高域の再生には絶対の自信を持つ仕上がりとなった。

◆大好きなギターサウンドをリアルに表現
チョイスしたユニット群によるサウンドに大満足

ダイレクターはセンターコンソールにビルトイン取り付けされる。オーナーの意向から操作しやすい位置への設置が必須となった。ダイレクターはセンターコンソールにビルトイン取り付けされる。オーナーの意向から操作しやすい位置への設置が必須となった。DAPにはウォークマンのNWWM1AM2をチョイス、こちらもダイレクター同様に操作性を考えた位置決めがなされた。DAPにはウォークマンのNWWM1AM2をチョイス、こちらもダイレクター同様に操作性を考えた位置決めがなされた。ギターサウンドが好みできれいな高音を追求し続けている佐藤さん。テーゼスとの出会いがハリアーの音を決定付けたようだ。ギターサウンドが好みできれいな高音を追求し続けている佐藤さん。テーゼスとの出会いがハリアーの音を決定付けたようだ。

オーディオプレイヤーにはウォークマンのNW-WM1AMをチョイス、ホルダーを使ってドライバーの左手を伸ばすと自然に操作できる位置に設置した。さらにDSPの操作部/表示部であるダイレクターはセンターコンソールにビルトイン取り付けされる。純正パネル面にフラットにインストールされインテリアとのスマートに融合させたデザインも見どころのカスタム処理となっている。「ダイレクターとDAPは操作しやすい位置に設置しました。これもコクピットのインストールで特にこだわった部分のひとつです」とオーナーもその操作性を高く評価している。

渾身のシステムデザインを投入した佐藤さんのハリアー。レベルの高い取り付け&調整によって狙い通りのサウンドを手に入れた。「EDMやUKロック、さらには邦楽などを中心に聴いています。特にギターの音が好きです。ギタリストでは布袋寅泰やTUBEのギターである春畑道哉のギターサウンドが大好きです。好きな楽器の音や好みの楽曲のメロディラインをきれいに聴かせてくれるオーディオに大満足しています」

テーゼスの音に惚れ込んでシステムデザイン、インストールでそのポテンシャルを引き出すサウンドを作り上げた佐藤さんのハリアー。クリアさや高域の伸びを徹底追求した音作りが見事に結実して大好きなアーティストの音を存分に楽しめる音響環境が完成した。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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