日本の軽に挑戦?スモールEV『インスター』をヒョンデが発表…東京オートサロン2025

「INSTER」最上級のLoungeモデル。
  • 「INSTER」最上級のLoungeモデル。
  • 「INSTER」最上級のLoungeモデル。
  • 「INSTER」最上級のLoungeモデル。
  • 「INSTER」最上級のLoungeモデル。
  • アウトドア仕様のCrossモデル。
  • アウトドア仕様のCrossモデル。
  • アウトドア仕様のCrossモデル。
  • アウトドア仕様のCrossモデル。

Hyundai Mobility Japanが1月10日、東京オートサロン2025でコンパクトSUV型EV『INSTER(インスター)』を発表した。日本の狭い道路や駐車上事情でも扱いやすいサイズと、比較的購入しやすい200万円台のグレード設定が注目ポイントだ。

◆日本の道路事情に合わせてチューニング

INSTERは全長3.83m、全幅1.61mというサイズで、狭い道路や駐車場でも扱いやすいのが特徴だ。日本の軽自動車規格を参考にしたとされるボディ設計は、日本特有の都市環境にもマッチしているという。

「INSTER」最上級のLoungeモデル。「INSTER」最上級のLoungeモデル。

乗車定員を4名に絞り込むことで、後部座席の快適性を向上させた。リクライニング機能やフルフォールディングが可能なシートは、日常からアウトドアまで幅広い用途に対応できる仕様となっている。

ヒョンデは日本にR&Dの研究施設を持っており、日本発売モデルは、日本の道に最適化するチューニングを行っているという。日本の道路事情にマッチした専用のサスペンションチューニングをした。またADAS系の先進安全装備の制御も、日本の首都高の狭い道幅でもきめ細かい制御ができるようになっている。ドライブモードも日本のストップアンドゴーが多い環境に合わせて滑らかになるようチューニングを施されているとのことだ。

◆航続距離と運転支援機能

「INSTER」最上級のLoungeモデル。「INSTER」最上級のLoungeモデル。

INSTERは小型EVとしては長い航続距離を売りにしているが、国土交通省の型式認証が未完了のためか、航続距離の具体的な数値は発表されていない。それを逆手にとって、公式サイトでは航続距離を予想するクイズを実施してエンタメ化している。ちなみに欧州のWLTP(Worldwide Harmonized Light Vehicles Test Procedure)基準では、49kWhのロングレンジモデルで最大370kmとなっている。

運転支援機能では、ペダル踏み間違いを防ぐセーフティアシストや、高速道路でのドライバー負担を軽減する高速道路ドライビングアシストなどが搭載される。

◆価格と販売戦略

INSTERは以下のグレードで展開される:

Casual:284万9000円(税込)
Active:335万5000円(税込)
Lounge:357万5000円(税込)
Cross(発売予定、価格未定)

エントリーモデルのCasualグレードは、CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)が適用されれば購入しやすい価格となるが、高速道路ドライビングアシストや後席リクライニングシートなどの装備は省かれている。一方、住宅に電力を供給するV2H(Vehicle to Home)や路上で電源として使えるV2L(Vehicle to Load)は最低グレードのCasualから最高グレードのLoungeまで全て対応している。

発売予定のCrossはアウトドア仕様モデルで価格やスペックは未定だが、東京オートサロン2025の会場に展示されていた。

アウトドア仕様のCrossモデル。アウトドア仕様のCrossモデル。アウトドア仕様のCrossモデル。アウトドア仕様のCrossモデル。

◆先行予約特典と発売予定

300台限定の先行予約では、以下の特典が提供されるとしている。

  1. 5年保証プログラム……5年間の定期点検や車検の基本料金が無償。

  2. 補助金差額サポート……CEV補助金が35万円未満の場合、その差額をヒョンデが負担。CEV補助金が35万円以上ならサポートは0円となる。

前述のようにINSTERは国交省の型式認証中であり、現在は先行予約中で、実際の発売は4月かおそらく5月くらいになりそうだという。

《根岸智幸》

メディアビジネスコンサルタント、ソフトウェアエンジニア、編集者、ライター 根岸智幸

メインフレームのOSエンジニアを皮切りに、アスキーで月刊アスキーなど15誌でリブート、リニューアル、創刊を手がける。クチコミグルメサイトの皮切りとなった「東京グルメ」を開発し、ライブドアに営業譲渡し社員に。独立後、献本付き書評コミュニティ「本が好き!」の企画開発、KADOKAWA/ブックウォーカーで同人誌の電子書籍化プロジェクトなど。マガジンハウス/ananWebなどWebメディアを多数手がけ、現在は自動車とゲーム、XRとメディアビジネスそのものが主領域。 ・インターネットアスキー編集長(1997-1999) ・アスキーPC Explorer編集長(2002-2004) ・東京グルメ/ライブドアグルメ企画開発運営(2000-2008) ・本が好き!企画開発運営(2008-2013) ・BWインディーズ企画運営(2015-2017) ・Webメディア運営&グロース(2017-) 【著書】 ・Twitter使いこなし術(2010) ・facebook使いこなし術(2011) ・ほんの1秒もムダなく片づく情報整理術の教科書(2015) など

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