BBSが新素材FORTEGAの進化を披露!電動車両に革新的性能を提案…東京オートサロン2024

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鍛造ホイールのビッグネームであるBBSが東京オートサロン2024に出展。新素材を使った次世代ホイールとして開発を続けるFORTEGAの開発状況や看板モデルのLM30周年などをアピールした。

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昨年の東京オートサロンで、発表され大きな話題を呼んだ新素材FORTEGA(フォルテガ)。Forte(強い)+lega(合金)の意味を込めた造語で、クルマの進化に合わせてホイール側からのアプローチを集約した新素材として同社が金属メーカーと協力して開発を進めてきた素材だ。狙いとしてはBEVによって重くなった車両への対応など、従来のガソリン車向けのホイール技術だけでは補いきれない部分をホイール素材から変えることで対応させること。しかし新素材を使ったホイール製造は課題も多く、数多くのテスト・試作を重ねる必要があり、製品化までの時間が掛かってしまうのは仕方の無いことだことだ言う。そこで、当日ブースにはBBSジャパン代表取締役 社長である新田孝之さんが登壇し、フォルテガによるホイール開発の現在地を報告するプレス対応が行われた。

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「フォルテガによるホイールはすでに試作段階をクリア、昨年は車両に装着してテストコースで実走行する段階にまで達しています。さまざまなデータを計測して開発のフィードバックしている最中ですが、そのあたりの詳細なデータ発表はフォルテガのファーストモデルの登場まで待っていただくことになりそうです。しかしBBSのホイールはスペックだけではなく、重視しているのは“運転して楽しい”性能です。その面ではテストドライバーがフォルテガのホイールを装着した車両に乗って、どんなフィーリングを得たのかも非常に大切な部分。これらを開発陣へのフィードバックすることで、より走りを楽しめるホイール作りを追求して行きます」

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すでにフォルテガによるホイールは基礎評価を完了し、実走行での評価に進んでいることがわかった。具体的にはBMW iX3をJARI(日本自動車研究所)のテストコースに持ち込んで実走行テストを繰り返している段階。JARIのテストコースでホイールのテストをすることはかなりレアなケースらしく、それだけにBBSの走りに対する思い入れが感じられる開発となっていることがわかるだろう。

「BEVは車重の問題などもあり、純正のままではスポーツドライビングを楽しみ難い傾向にあります。そこでホイールを履き替えることでBEVでもスポーティな走りを手に入れて欲しい、そんな思いがフォルテガの開発につながっているのです。実走行テストと並行してフォルテガとしてラインアップする車種設定、さらにはサイズやモデルごとの設計など、モデル化に向けての設計は急ピッチで進んでいると言っておきましょう」

ここで、少し実走行テストの際のフォルテガのフィーリングをうかがった。純正に比べてどのように変化するのかはユーザーがもっとも知りたいところだが、その一部分を話してもらった。

「端的に言えるのはハンドリング操作時の快適なフィーリングが出てきています。これは社内では“ヒラヒラ感”と呼んでいるのですが、静かに安定感いっぱいに走るBEVとは対極にある心地良い操作フィーリングだと感じています。これこそがスポーツドライビングを楽しむためのひとつの要素になると思います」

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ホイールを履き替えたことのあるユーザーにはイメージできるだろうが、純正ホイールから鍛造ホイールに履き替えた際の変化量を超える差があるというので期待値はますます上がってしまう。iX3の純正タイヤホイールが20kg超なのに対してフォルテガ(プロトタイプ)と組み合わせたタイヤホイールは-7kgを達成している。それでいて剛性は保っているのがフォルテガの特徴だ。ステアリングのリニア感を引き出すことに加えて、S字コーナーなどで切り返しの動作もシャープになるという。さらに軽量化の恩恵は加速時にも顕著。停車時からの走り始めでもたつくこと無くすっとスピードに乗るのも快適ドライビングには欠かせない要素だろう。そんなBEVのネガティブ要素を多くの面でカバーすることができるフォルテガ、快適な走りを手に入れたいユーザーには製品化が待ち遠しい。

ところで、新素材=フォルテガと聞いてしまうと“かなり高価なのでは?”と推測&心配するユーザーも多いだろう。しかし、開発陣にこっそり聞いたところ、現在の超超ジュラルミンによるホイールと同程度の価格帯を想定して開発を進めているという。ガソリン車のスポーツモデルには超超ジュラルミン、BEVにはフォルテガを選ぶという選択肢が近い将来に確立するかも知れない。

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BBSのブースでもうひとつの目玉となっていたのがLMの発売30周年だ。ブースは伝統と革新をテーマにした展示を行っているが“伝統”の部分を担当しているのがLM(ネーミングの元になっているのはル・マン24時間耐久レース)。リアルレーシングの世界で1994年に生まれた形状はクロススポーク×10本。当時としては性能的にも最良の選択だったこのスタイリングを、市販車用のホイールへとフィードバックしたのがLMの原点となった。そのヒットの理由を今想像してみると、デザイン優先で作ったホイールではなく、あくまでもパフォーマンス高めるための形状がこれだった。その意味を理解したユーザーがこぞってLMを愛用したのは、そこに“本物志向”の思想があったからこそなのだろう。BBSの伝統にもなっている“技術屋が作るホイール”という設計思想が一般ユーザーに広く受け入れられたのがLMがヒットし、なおかつロングランを続けている理由に他ならないのでは無いだろうか。

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しかも、LMはただクラシカルなデザインをそのまま踏襲しているワケでは無い。17インチでスタートしたサイズ設定の現在では20インチが主流になりつつある。そこにはデザインを変更せずに剛性を高め乗り味を高めることにも注力し続けてきた。その象徴的モデルとしてブースに展示されたのがGT-Rだ。

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NISMO仕様のGT-Rのキャリパーサイズに合わせて新開発されたLMが参考出品されてたのだ(フロント:10J、リア:11J)。このように伝統を守るだけでは無く、常にクルマの進化に敏感にくみ取って時代に合わせて進化を続けてきたLM、そんな開発姿勢が長くユーザーの心を掴んでいる理由なのだと感じた。

BBS…東京オートサロン2024BBS…東京オートサロン2024伝統と革新、まさにその両面を来場者に伝えたBBSのブース。2024年シーズンのフォルテガの開発にも期待が集まる。今シーズンのBBSの取り組みにも注目したい。BBSのホイールについて詳細はこちら
《土田康弘》

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