オフロードポルシェ『911ダカール』と新型『カイエン』を本邦初公開、あの番組風演出にポルシェオーナーら笑顔

「ポルシェフェスティバル’23」で公開された『911ダカール』(手前)と新型『カイエン』(奥2台)
  • 「ポルシェフェスティバル’23」で公開された『911ダカール』(手前)と新型『カイエン』(奥2台)
  • ポルシェ 911ダカール
  • ポルシェ カイエンE-ハイブリッド(左)とカイエンS クーペ(右)
  • ポルシェ カイエン E-ハイブリッド
  • ポルシェ 911ダカール
  • ポルシェ 911ダカールとカイエン E-ハイブリッド
  • ポルシェ 911ダカール
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ポルシェジャパンは6月3日、4日の2日間にわたり顧客向けイベント「ポルシェフェスティバル’23」を開催。ポルシェオーナーやファンで賑わう中、往年のラリーカーを彷彿させる限定車『911ダカール』と、大規模なマイナーチェンジをおこなった新型『カイエン』を本邦初公開した。

◆演出にも“らしい”こだわり

ポルシェフェスティバル’23ポルシェフェスティバル’23

千葉県木更津市に2021年にオープンした「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」で開催されたポルシェフェスティバル'23。3日は台風2号の影響でスケジュールを遅らせながらの開催となったが、イベントの開始とともに晴れ間がのぞき、参加者たちは色とりどりのオーナーカーや往年のレーシングカーの展示、トークイベントや試乗体験などを楽しんだ。2日間で6000人もの参加者を見込んでいる。

その中で本邦初公開となったのが、昨年11月に予約受注を開始した世界2500台限定の911ダカールと、4月に予約受注を開始したばかりのカイエン/カイエンクーペだ。ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京のコース内に設置されたステージでは“日本のポルシェ”らしい演出とともに、新型ポルシェ2モデルが登場。プレゼンテーションはクルマファンお馴染みの「カーグラフィックTV」をオマージュした演出で、BGMや過去の映像をふんだんに使い、さらに各車の紹介を番組ナレーターである声優・古谷徹氏がおこなうという徹底ぶりに、会場には笑顔があふれた。

◆パリダカ優勝車「953」をオマージュした『911ダカール』

ポルシェ 911ダカールポルシェ 911ダカール

911ダカールは、1984年パリ-ダカールラリーの優勝車をイメージし、スポーツクーペである『911』をオフロードモデルとして仕上げた特別な限定車だ。公開された車両は「ラリーデザインパッケージ」を採用したもので、ホワイト/ジェンシャンブルーメタリックのツートンカラーとラッピングが特徴だ。ボディサイドの「953」の数字はまさに優勝車のポルシェ953をオマージュしたものだが、購入時には1から999の数字から選ぶことが可能となっている。

パワーユニットは最高出力480ps/最大トルク570Nmを発生する3.0リットル6気筒ツインターボエンジンで、駆動方式はもちろん4WD。8速PDKを組み合わせ、0-100km/h加速は3.4秒を実現する。ダカールならではの装備として、起伏のある緩い地面に最適な「ラリーモード」、砂地でトラクションを最大限に引き出す「オフロードモード」をドライビングモードに追加した。50mm引き上げられたボディはリフトシステムでフロントエンドとリアエンドをさらに30mm上げることも可能だ。

ポルシェ 911ダカールポルシェ 911ダカール

さらに、新開発のCFRP製固定式軽量リアスポイラー、CFRP製フロントラゲッジコンパートメントリッド、アルミニウム製けん引バー、ワイドなホイールウェルとシル、フロント、リア、サイドシルのステンレススチール製保護エレメントなど、オフロード車ならではの装備も追加。タイヤは専用開発の「ピレリ スコーピオン オールテレーン プラス」を装着する。またフルバケットシートを標準装備し、リアシートを取り除くことでスポーティさを強調。軽量ガラスと軽量バッテリーにより、車両重量を1605kgに抑えている。

車両価格は3099万円。オプションのラリーデザインパッケージは433万7000円となっている。

◆マイナーチェンジで大きく変わった『カイエン/カイエンクーペ』

ポルシェ カイエンE-ハイブリッド(左)とカイエンS クーペ(右)ポルシェ カイエンE-ハイブリッド(左)とカイエンS クーペ(右)

911ダカールに続いてステージに登場したのが新型カイエンだ。フロントフェイスの刷新をはじめ、アーチを強めたフェンダー、新設計のボンネット、マトリクスLEDヘッドライトなどを組み合わせ、マイナーチェンジながら大きくその表情を変えている。リアデザインでは立体的なテールライト、すっきりとした下部表面、ナンバープレートホルダーを一体化した新しいリアエプロンが特徴となっている。

コックピットも設計を一新し、曲線を描く自立型デザインのフルデジタル12.6インチのメータパネルを初採用。助手席にも、10.9インチディスプレイを初搭載するなど内外装ともに機能、イメージを大きく刷新している。

ポルシェ カイエン E-ハイブリッドポルシェ カイエン E-ハイブリッド

新たに4リットルV8ツインターボエンジンを搭載する『カイエンS』、3リットルV6ターボエンジンを搭載するベースモデルのカイエン、同じエンジンに新しい電気モーターを組み合わせた『カイエンE-ハイブリッド』をラインアップする。それぞれクーペタイプのカイエンクーペでもチョイスすることが可能。

価格はベースモデルのカイエンが1198万円から。

◆免許がなくても楽しめる新たなふるさと納税返礼品

ポルシェジャパン代表取締役社長のフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ氏ポルシェジャパン代表取締役社長のフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ氏

またこの日ポルシェジャパンは、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京が立地する木更津市のふるさと納税返礼品の追加設定を発表した。最新のポルシェの同乗体験と、同施設内にあるレストラン906のランチが2名分含まれた内容で、寄付金額は7万円から。「価格設定を抑え自動車運転免許証をもってない方でもどなたでもお楽しみいただける内容にしました」と同社はアピールする。

これまで、最新のポルシェで走行できる90分のプログラム(17万円~36万5000円)や、同施設を1日貸切ることができる特別プラン(1700万円)など展開し、運用を開始した2022年5月から現在までで700件以上の申し込みがあったという。

ポルシェジャパンは、木更津市を重要なコミュニティと位置づけており、独自の体験型ふるさと納税返礼品を展開することで、より多くの方が木更津市に訪れ、魅力を知ってもらうことを掲げる。

ポルシェフェスティバル’23ポルシェフェスティバル’23
《宮崎壮人》

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