オートモビルカウンシル2023の主催者テーマ展示になったポルシェだが、ポルシェジャパンも自前でスペースを構えて、4台を展示している。中でも公道走行可能なレーシングカーとも言うべき『911 GT3 RS』は、日本国内で初めての展示となる。
911 GT3 RSは最高のパフォーマンスを実現するために妥協を許さずに設計された、とポルシェジャパンは説明する。モータースポーツのテクノロジーとコンセプトを最大限に活用し、冷却システムとエアロダイナミクスシステムは競技専用車両である「911 GT3 R」と直接的に結びつく。

大幅なパフォーマンス向上の基盤となったのがセンターラジエーターコンセプトだ。以前の車両に見られた3つのラジエーターレイアウトの代わりに、他の911モデルではラゲッジコンパートメントになっているノーズの中に、大型のセンターラジエーターを配置する。これにより両サイドにできたスペースを使用して、アクティブエアロダイナミクスエレメントを統合した。フロントの無段階調節式ウイングエレメントと2分割リアウイングは、他の多数の空力対策との組み合わせで、200km/h時に合計409kgのダウンフォースを提供し、285km/h時には計860kgになる。
レーシングカーのDNAと軽量設計を備えた高回転自然吸気エンジンの出力は386kW(525PS)、トランスミッションは7速PDK、ハンドルは右と左のいずれも選べる。
2022年8月から予約を受け付けており、希望小売価格は3134万円(消費税込)。
このほかポルシェジャパンがオートモビルカウンシル2023に展示した車両は、1995年式「911カレラ」(タイプ993)、2009年式「カイエンターボ」(タイプ957)、現行「タイカン・ターボ・クロスツーリズモ」の計4台。
