「ドクロマーク」を内装に、1台限りのベントレー発表…544馬力PHEV『フライングスパー』ベース

アンスラサイトのツートーン塗装にサテンブロンズのピンストライプ

特別なウッドパネルとロータリーディスプレイ

0~96km/h加速4.1秒で最高速は285km/h

ベントレー・フライングスパー・ハイブリッド × The Surgeon
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ベントレー(Bentley)は124日、電動4ドアサルーンの『フライングスパー・ハイブリッド』のワンオフモデル、『フライングスパー・ハイブリッド× The Surgeon』を米国で初公開した。

◆アンスラサイトのツートーン塗装にサテンブロンズのピンストライプ

ベントレー・フライングスパー・ハイブリッド × The Surgeonベントレー・フライングスパー・ハイブリッド × The Surgeon

カスタムスニーカーブランドの「The Surgeon」を率いるドミニク・チャンブローネ氏とベントレーとの協力で生まれた。ベントレーにインスパイアされた限定スニーカーの発売に続くコラボレーションになる。フライングスパー・ハイブリッド× The Surgeonでは、ベントレーのビスポーク部門のマリナーがカスタマイズに取り組んだ。

外観は、アンスラサイトのツートーン塗装とし、力強さと安心感を控えめに表現することを狙った。フロント下側、サイド、リアバンパーには、サテンブロンズをあしらう。サテンブロンズのピンストライプがボディ全体に配された。

22インチのサテンアンスラサイトホイールにも、サテンブロンズのピンストライプが添えられる。DピラーのSurgeonエンブレムと、フェンダーのHybridエンブレムも同じ仕上げだ。グロスブラック仕上げのベントレーの「フライング B」マスコットは、照明付きとした。

◆特別なウッドパネルとロータリーディスプレイ

ベントレー・フライングスパー・ハイブリッド × The Surgeonベントレー・フライングスパー・ハイブリッド × The Surgeon

インテリアは、「ドクロマーク」がウッドパネルやヘッドレストに配された。外側のシルプレートに「The Surgeon」、内側のシルプレートに「Never Stop」の文字が入る。オーダーメイドの LEDウェルカムランプは、ドクロマークや特別なロゴを地面に投影する。

シートやドアにはリネン素材をまとう。ベルーガの色合いが、フェイシアパネル、センターコンソール、リアパーセルシェルフに採用された。ブロンズのコントラストステッチ、シートパイピング、ステアリングホイールのクロスステッチパターンも特長だ。シートには、Surgeonの文字がブロンズで刺繍されており、その上のヘッドレストには、Surgeon のロゴがブラインドで刺繍されている。

ウッドパネルは、上側がオープンポアクラウンカット ウォルナットで、手触りの良いサテン仕上げ。下側のウッドパネルは高光沢のクラウンカットウォルナットで、レーザーエッチングが特長だ。後席ドアには、立体的なダイヤモンドパターンのウォルナットインサートも備わる。

ベントレーのロータリーディスプレイは、アナログダイヤル、デジタルディスプレイ、クルミ素材のウッドパネルの3つのスタイルから選択できる。デジタルディスプレイには、「Surgeon」のロゴが金色で表示される。

096km/h加速4.1秒で最高速は285km/h

PHEVパワートレインは、2.9リットルV6気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせる。2.9リットルV6ターボエンジンは、最大出力416ps、最大トルク56.1kgmを引き出す。エンジンのVバンク内には、ツインスクロールターボチャージャーと一次触媒コンバーターを搭載した。インジェクターとスパークプラグは、最適な噴射パターンと燃焼経路を実現するために、各燃焼室内の中央に配置される。カムシャフトは最大50度まで可変。リッターあたりおよそ150psの数値は『フライングスパーV8』を凌ぐという。

電気モーターはトランスミッションとエンジンの間に配置され、最大出力136ps、最大トルク40.8kgmを発生する。永久磁石同期モーターが停車状態から瞬時にフルトルクを発生し、静かに加速する。トルクのレスポンスが迅速なため、ターボラグにつきもののもどかしさが最小限に抑えられているという。

PHEVシステムの最大出力は544ps、最大トルクは76.5kgmを獲得する。パワフルなPHEVパワートレインは096km/h加速4.1秒、最高速285km/hの性能を可能にする。096km/h加速4.1秒は、フライングスパーV84.0秒よりも0.1秒速い。

《森脇稔》

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