5月14日に有明ガーデン(東京都江東区)にて初開催した「レスポンス読者限定EV・PHEV試乗会」。最新の電動車が並ぶ中、今回の試乗車の中で唯一のPHEV(プラグインハイブリッド)となったのが三菱自動車の『アウトランダーPHEV』だ。
三菱として久々のヒット車種となっているアウトランダーPHEV。参加者の注目も、トヨタ『bZ4X』やBMW『iX』、テスラ『モデル3』などのBEVに引けを取らないレベルだった。
エンジンを搭載することへの安心感『アウトランダーPHEV』

会場で多く耳にしたのが、エンジンを搭載するPHEVであることへの安心感だ。いずれ電動車へ乗り換えるときが来るにしても、現時点では充電施設の数や能力に不安があり、とくに長距離走行を考えるとEV購入には踏み切れない、という声がしばしば聞かれた。
さらに、集合住宅では充電設備の導入が難しい、という事情を抱えている方も少なくなかった。電動車購入を検討しているという来場者の相当数が、現実的な選択肢としてPHEVを挙げていたのは、充電インフラの整備が不十分な状況を考えると、当然の帰結かもしれない。

とはいえ、決して消去法的な考えばかりでアウトランダーPHEVが人気を集めていたわけではない。試乗された方の中にはEVオーナーもいたが、エンジンとモーターの切り替えが分からないほど静かだったとの感想も。走りのなめらかさ、しっとりとした乗り心地といった走りの面だけでなく、3列シートを備える点や、国産車ながら輸入車のような高級感あるインテリアなどを高く評価する参加者も。
また、展示会場を通りがかった一般来場者には、愛犬を連れて散歩する近隣住民の方も多く、室内スペースに余裕のある大型SUVのアウトランダーは魅力的に感じられたようだ。愛犬家の参加者は、駐停車時にエアコンを使っても電力に余裕があることを電動車の魅力に挙げており、エンジンで充電を補えるPHEVはその点でも心強いのではないだろうか。
