アウディ A6アバントPHV に新グレード、燃費66.6km/リットル…欧州発表

「50 TFSI e クワトロ」はPHVシステム全体で299ps

4種類の走行モードが切り替え可能

「Sライン」仕様のスポーティなエクステリア

アウディ A6 アバント のPHV「50 TFSI e クワトロ」
  • アウディ A6 アバント のPHV「50 TFSI e クワトロ」
  • アウディ A6 アバント のPHV「50 TFSI e クワトロ」
  • アウディ A6 アバント のPHV「55 TFSI e クワトロ」
  • アウディ A6 アバント のPHV「55 TFSI e クワトロ」
  • アウディ A6 アバント のPHV「55 TFSI e クワトロ」
  • アウディ A6 アバント のPHV「55 TFSI e クワトロ」
  • アウディ A6 アバント のPHV「55 TFSI e クワトロ」
  • アウディ A6 アバント のPHV「55 TFSI e クワトロ」

アウディは2月23日、『A6アバント』(Audi A6 Avant)のプラグインハイブリッド車(PHV)の改良モデルを欧州で発表した。

同車には、直噴ガソリンターボエンジンを基本にした新世代のPHVシステム、「TFSI e」が搭載されている。TFSI eは、アウディのPHVに広く使用されている。

「50 TFSI e クワトロ」はPHVシステム全体で299ps

A6アバントのPHVはこれまで、「55 TFSI e クワトロ」グレードのみが設定されていた。同車のPHVパワートレインは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジン(最大出力265ps、最大トルク37.7kgm)に、モーター(最大出力143ps、最大トルク35.7kgm)を組み合わせる。エンジンとモーターを合わせたシステム全体でのパワーは367ps、トルクは51kgmを獲得する。

A6アバントのPHVは、今回の改良を機に、「50 TFSI e クワトロ」グレードを追加した。PHVパワートレインは、55 TFSI e クワトロと同じく、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジン(最大出力265ps、最大トルク37.7kgm)に、モーター(最大出力143ps、最大トルク35.7kgm)を組み合わせたものだ。ただし、ブーストの違いによって、エンジンとモーターを合わせたシステム全体でのパワーは299ps、トルクは45.9kgmに抑えられる。

両グレードともに、トランスミッションは7速「Sトロニック」で、モーターと一体設計された。駆動方式は、4輪を駆動する4WDの「クワトロ」だ。動力性能は、55 TFSI e クワトロの場合、0~100km/h加速5.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)となる。

二次電池(バッテリー)は、蓄電容量を従来の14.1kWhから、17.9 kWhに約1.3倍大容量化した。これにより、50TFSI eグレードの場合、欧州複合モード燃費66.6km/リットル、CO2排出量34g/kmを可能にしている。

リチウムイオンバッテリーは、トランク床下に搭載した。このため、荷物スペースは犠牲にしていない。荷室容量は405リットルで、後席を倒せば、最大で1535リットルに拡大する。

4種類の走行モードが切り替え可能

また、EVモードの最高速は135km/hとした。バッテリーの充電は、出力7.4kWのチャージャーで、およそ2時間30分だ。

走行モードは、従来の3種類から4種類に拡大した。「EV」、「ホールド」、「ハイブリッド」に、「チャージ」モードを追加する。モードボタンで、ドライバーはこれら4つの基本設定から選択し、電動ドライブの優先などのモードが選べる。

ハイブリッドモードでは、PHVシステムが最大限の効率を得るために、電気モーターとエンジンのバランスを追求する。ホールドモードでは、現在のバッテリーの充電状態が維持されるようにする。エンジンを停止させた状態で、一定時間コースティング(惰性走行)することもできる。新しいチャージモードでは、欧州の大都市に設けられている電動車専用乗り入れゾーンの「グリーンゾーン」に備えて、バッテリーを充電できる。

「Sライン」仕様のスポーティなエクステリア

エクステリアには、「Sラインエクステリアパッケージ」と「ブラックスタイリングパッケージ」が標準装備される。ブラック仕上げのドアミラーミラーハウジング、プライバシーガラスも標準だ。マトリクスLEDヘッドライト、スポーツシート、アウディバーチャルコックピット、スポーツサスペンション、19インチアルミホイール、赤いブレーキキャリパーなどが採用されている。

「予測効率アシスト」(PEA)は、航続の拡大を追求する支援システムだ。ナビゲーションデータと予測効率アシスト、車両センサーシステムの情報を利用して、ルート全体の大まかな計画と、細かい計画を作成する。そして、ドライバーがアクセルペダルから足を離す必要がある状況を認識。走行中のドライバーには、ディスプレイからの情報と、アクティブアクセルペダルによる触感フィードバックが得られるようにした

ドライブ途中での充電は、「myAudi」アプリで計画できる。myAudiアプリを利用すれば、現在の充電状態や走行可能距離を知ることができる。ドライバーは、充電の開始や空調コントロールを遠隔操作して、あらかじめ設定した時間に起動させることが可能だ。アウディe-tron充電サービスも利用でき、ヨーロッパの20万を超える充電ポイントへのアクセスを容易にしている。

《森脇稔》

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