ポルシェ 911 新型、ワールドプレミアの瞬間…歴代のイメージを継承しつつも機能面での進化は大

ポルシェ 911 新型 ワールドプレミアイベント
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歴史的な瞬間、その場に立ち会えるというのは嬉しいもの。そこにいたという記憶もそうだし、それを語れる優越感も得られる。1993年5月のJリーグ開幕戦もそのひとつ。ヴェルディ対マリノス戦を国立競技場で観戦したのはいい思い出だ。

そんなコメモラティブな出来事が最近起こった。毎年11月に行われるロサンゼルスモーターショー。その前日、新型ポルシェ『911』がアンベールされたのだが、その瞬間に立ち会ったのだ。911の最大マーケットとなるカリフォルニアだけに熱い夜となったのは言うまでもない。

豪華メンバーが揃ったワールドプレミア

会場はロサンゼルス国際空港からほど近い、ポルシェ・エクスペリエンス・センター。ここには2つのサーキットとオフロードコース、スキッド運転練習場といったドライビング体験エリアとレストラン、カフェ、クルマの展示コーナーなどがある。まさにポルシェを体験するのにピッタリな場所で、この施設はアトランタ、ル・マン、シルバーストーン、ライプツィヒなどにもあるそうだ。日本にもいつかできることを期待したい。

プレゼンテーションは、歴代モデルの登場、そして992型と名付けられた新型と続く。ドイツからはポルシェAGのオリバー・ブルーメ社長や“ミスター911”の愛称で知られる開発責任者アウグスト・アハライトナー氏らが出席した。さらにエクステリア、インテリアデザインの責任者たちも顔を揃える。一番興奮していたのはアンバサダーの元F1ドライバー、マーク・ウェバー氏。992型を目の前にし、子供のようにはしゃいでいた。

劇的に変化したのはインテリアかもしれない

さてさて、新型911はご覧のように見た目大きな変更はない。もちろん、大きく変更しちゃいけないともいえる。その意味ではモデルチェンジの難しさはハンパないだろう。特にデザイナーは。かつてエンジニアリングもそういわれてきたが、これまでの軌跡のように水冷エンジンになったり、ターボ化したり、排気量を小さくしたり、PDKを採用したり、という事実を鑑みるとそうでもないかもしれない。でもデザインは違う。これまで993型、996型、997型を所有してきたが、デザインの基本は変わっていない。いまも997を低い目線で正面から見たとき、993との類似性を強く感じる。

とはいえ、992を眺めていると新鮮さはちゃんとある。ディメンションはほとんど変わっていないと思われるが、リアのホイールアーチが膨らみこれまで以上にマッチョに見える。登場したのはカレラSだが、どうやらRWDと4WDで全幅は同じになったようだ。要するにカレラSとカレラ4Sの見分けはつかない。また、リアコンビネーションランプもすべてのモデルが左右のつながった形状にスイッチする。これは『パナメーラ』や『カイエン』、さらには先だってデビュー以来初めてマイナーチェンジした『マカン』も採用する新世代ポルシェのアイコンだ。

ユニークなのは前後のホイールサイズが異なる点。フロントが20インチ、リアが21インチになった。これはよりレーシーな走りに近づけた結果だ。発表されたカレラSのエンジンスペックは、3リットル水平対向6気筒ターボで450ps。トランスミッションは8速PDKが採用される。991型カレラSより30psアップされ、ギアはひとつ増えた。

ただ、もしかしたら劇的に変化したのはインテリアかもしれない。歴代911のイメージを継承しながらも機能面での進化はすごそう。ダッシュボード、センターコンソールのスイッチ類は未来的だし、5連メーターはセンターのみアナログでそのほかはデジタル表示される仕組み。デジタル化の波は押し寄せている。

ポルシェ 911 新型(ロサンゼルスモーターショー2018)

といった新型911。8世代目となるこのモデルの未来はいったいどんな評価をされるのだろう。いずれにせよ、誕生に立ち会った分、992型は親しみあるものとなったのは確かである。

《九島辰也》

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