【トヨタ ランドクルーザープラド 試乗】“小さいランクル”ではなくなった、頼れる相棒…諸星陽一

試乗記 国産車

トヨタ ランドクルーザープラド
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2009年に登場、2013年に最初のマイナーチェンジを受けた150系『ランドクルーザープラド』が2度のマイナーチェンジを行った。

今回のマイナーチェンジでは走り系の機能はそのままに、内外装の手直しと安全性の向上が行われた。エクステリアではフロントまわりを中心に変更。グリルとヘッドランプが一体化したデザインとしたことで、より力強さを増強。インテリアではエアコン吹き出し口の上部を下げることで視認性を向上、ナビゲーションをタブレット型の薄い形状にするなどしたほか、センタークラスターやメーターパネルに金属調加飾が追加されている。

クルマに近づいて行くと高級感を向上したエクステリアに気がつき、さらに乗り込むとそれが強調される。現行プラドになる前のプラドはかなり無骨なモデルであったが、2013年に現行にマイチェンされてからはかなりプレミアム感を向上、コンフォート性を増したが、今回のマイナーチェンジでさらにその味付けが増している。とくにナビを中心としたインパネまわりはグッと高級になり、もはや小さなランクルという印象はなくなっている。

プラドの走りはじつにジェントルで、この印象は以前と変わっていない。試乗車はディーゼルターボだが振動、騒音ともによく抑えられてる。低速からしっかりと太いトルクを発生するので、ゆったりとした走りが可能だ。サスペションはよく動き、フリクションも抑えられているので、背の高いセダンという印象すら感じられる。

さらにランドクルーザーシリーズとして初めてリヤトルセンLSDを採用し、5つの走行モードを選択できるドライブモードセレクトを「TZ-G」に標準装備し走破性を向上。ひとたびオフロードセクションに入ると、その高い走破性を享受することになる。サスペションがしっかりと伸び、タイヤが路面を追従するので、安定した走りでセクションクリアが可能だ。さらに各種のデバイスにより、駆動力がグリップしている適正なタイヤに配分されるため、クロスカントリータイヤを履いていなくても、高い走破性を示してくれる。

衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスP」やドライブスタートコントロールを全車標準装備、ブラインドスポットモニターも新設定し安全性も向上している。

走破性、安全性ともにいざというときに頼りになるポテンシャルを秘めつつも、通常では快適な乗り心地と使い勝手を実現しているランドクルーザープラドは、頼れる相棒感にあふれていた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
《諸星陽一》

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