【MINI コンバーチブル 試乗】クーパーは気持ちの解放装置…島崎七生人

試乗記 輸入車

MINI クーパー コンバーチブル
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“クラシック”時代に2台とR50の所有経験がある立場で言うと、MINIはたとえ手放しても再び乗りたくなる、永遠のアイドルのような存在だ。

もちろん最新モデルもそうだが、ひときわチャーミングなコンバーチブルが登場したとなると、気にならない、無関心でいられる…といったら嘘になる。

試乗車は「クーパー」か「クーパーS」かの選択方式だったが迷わずクーパーを選んだ。野暮というと語弊があるが、持ち味のゴーカートフィールを楽しむというより、気持ちの解放装置としてゆったりと走らせたかったからだ。

結果、正解だった。クーパーは3気筒の1.5リットルターボと6速ATを搭載。クーパーSの2リットルターボとのスペックの差は歴然としたものだ。が、そんなことはドライバーにまったく意に介させない…というか、車重が増しているはずのコンバーチブルでも、十分な役どころをこなす。3気筒だがハッチバック同様に低級な“音・振”は見られず、6速ATの巧みな配分で、おっとりとスムースな動力性能が味わえる。

乗り味も17インチタイヤから想像するよりいい。トップを閉めた状態でも、乗り心地のコワバリは最小限。ステアリングフィールも適度に穏やかだし、長時間ドライブでも疲れを感じずにずっと走らせていられるはずだ。

コンバーチブル特有のトランク開口部の小ささを補うため、新型ではソフトトップを持ち上げ上にも開くようにした。その開閉のためのロックは、支点の遠い長いレバーで締める方式でカンタンに操作可能だ。

ユニオンジャックをヘリンボーン柄であしらったトップが新しい。トップを畳んだ状態ではやや“嵩(かさ)”があり、後方視界を若干妨げる。後席は背もたれの角度が垂直ではないか? と思える姿勢を取らされる。が、前席メインで言えば上質な仕上げの居住空間は実に心地よく、相変わらず“所有欲”をソソるクルマになっている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★


島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
《島崎七生人》

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