真夏の鈴鹿で開催される毎年恒例の2輪モータースポーツの祭典「鈴鹿8耐」。今年は「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が優勝し、19年振りにヤマハが表彰台の真ん中に立った。そしてもう1つ、ほぼノーマルのマシンで競う「スーパーストック(SST)クラス」でも「team R1 & YAMALUBE」が優勝。ヤマハ YZF-R1はEWCクラス、SSTクラスの両クラスでダブルウィンを達成している。じつは「team R1 & YAMALUBE」、チームメンバー全員がヤマハの社員なのだ。監督はYZF-R1の開発プロジェクトリーダー藤原英樹さんが務め、ライダーはSP開発部で実験走行をおこなった時永 真さん、元ヤマハファクトリーライダーの藤原儀彦さん、そして、ヤマハモーターヨーロッパのテストライダーのジェフリー・デ・フリースさんの3名。時永さんは鈴鹿8耐でクラス優勝、総合9位入賞を果たした経験があるし、藤原さんは全日本ロードレースで3年連続チャンピオンに輝いたレジェンド。ジェフリーさんもワールドスーパーバイク選手権参戦経験を持つ強力な布陣だった。きっかけは時永さん。「この素晴らしいR1でどうしても走りたい」というひと言だったという。NEW R1の開発は、時永さんが操縦安定性を、藤原さんがエンジン制御系、ジェフリーさんが電子制御サスペンション系を担当したのだ。時永さんは「この3人なら、マシンを熟知しているし、面白くなる」と思ったという。決勝レースでは194Lapsで、総合21位、クラス優勝。社員チームは「サーキット最速のNEW R1を証明する」という目的を果たしたのだった。
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