BMWグループが電動化技術に特化して立ち上げた新ブランド、「i」。同ブランドの市販車、『i3』と『i8』に関して、2014年の世界販売の結果がまとまった。
i3は、「i」ブランドの最初の市販車で、ハッチバック型のEV。モーターは、最大出力170ps、最大トルク25.5kgmを引き出す。モーターはリアアクスルに搭載し、後輪を駆動。
動力性能は、0-60km/h加速が3.7秒、0-100km/h加速が7.2秒。最高速はリミッターにより、150km/hに制限される。二次電池は、蓄電容量22kWhのリチウムイオンバッテリー。1回の充電で、最大160kmを走行可能。充電は約8時間で、急速チャージャーを使えば80%の容量を約30分で充電できる。プラグインハイブリッド(PHV)仕様の「レンジエクステンダー」も設定。
i8は、「i」ブランドの第2弾のプラグインハイブリッド(PHV)スポーツカー。PHVシステムは、前輪をモーター、後輪をエンジンで駆動。リアにレイアウトされるエンジンは、1.5リットル直列3気筒ガソリンターボ。最大出力231ps、最大トルク32.6kgmを発生する。
フロントに置かれるモーターは、最大出力131ps、最大トルク25.5kgm。モーターとエンジンを合わせたトータルでは、最大出力362ps、最大トルク58.1kgm。このおかげで、0-100km/h加速は4.4秒、最高速は250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを達成する。
二次電池は、畜電容量5kWhリチウムイオンバッテリーで、モーター単独で最大37km、最高速120km/hでEV走行できる。このEVモードの効果もあって、欧州複合モード燃費47.6km/リットル、CO2排出量49g/kmという優れた環境性能を実現している。
2015年1月12日、BMWグループは2014年の「i」ブランドの世界販売の結果を公表。2014年は、1万7793台を販売した。その内訳は、初の年間フル販売となったi3が、全体の約9割の1万6052台。2014年6月に発売されたi8が、およそ半年間で1741台。
BMWグループは「i3の1万7793台のおよそ4分の3は、2014年下半期(6-12月)に販売。米国を含めた主要市場において、2014年春に発売した効果」と説明している。