BMWのPHVスポーツカー『i8』、最終モデルを出荷

BMW i8 の最終モデル
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BMWグループは6月25日、プラグインハイブリッド(PHV)スポーツカーの『i8』(BMW i8)の最終モデルを、ドイツ・ライプツィヒ工場から出荷した、と発表した。

i8は、BMWグループのサステイナブルブランド、「i」のPHVスポーツカーとして、2014年に発売された。当初はクーペボディのみだったが、後にオープンボディの『i8ロードスター』 が追加され、iブランドは『i3』を含めて、3車種にラインナップを拡大した。

i8のPHVパワートレインは、前輪をモーター、後輪をエンジンで駆動する。エンジンは1.5リットル直列3気筒ガソリンターボで、最大出力231hp、最大トルク32.6kgmを発生する。モーターは最大出力143hpで、エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、最大出力374hpを引き出す。

モーターとエンジンがフル稼働した状態では、i8クーペの場合、0~100km/h加速4.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。二次電池は、蓄電容量11.6kWhのリチウムイオンバッテリーだ。EVモードでは最大55kmをゼロエミッション走行できる。この効果もあって、i8クーペの場合、欧州複合モード燃費55.5km/リットル、CO2排出量42g/kmの優れた環境性能を実現している。

このi8の最終モデルが6月25日、BMWグループのドイツ・ライプツィヒ工場から出荷された。ルマンブルーやオースティンイエロー、ブリティッシュレーシンググリーンなどで塗装された最後の18台が、顧客に向けて出荷された。

BMWグループは、およそ6年間に、約2万0500台のi8を生産した。なお、最後の18台は、顧客と密接に協力しながら生産されたカスタマイズ仕様だった。シートやステアリングホイールにはアルカンターラを使い、トリムストリップやフェイシアパネルなどにも、カスタマイズされた特別仕上げを施した、としている。

《森脇稔》

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