11月18日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー14。欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンのブースでは、コンセプトカーの『ゴルフ R 400』が北米初公開を飾った。
ゴルフR400は2014年春、北京モーターショー14で発表。新型『ゴルフ』の頂点に立つ高性能グレードが、『ゴルフ R』。ゴルフ R 400は、この新型ゴルフ Rをベースに、究極のパフォーマンスを追求したスタディモデル。
ベース車両の新型ゴルフ Rは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」を搭載。欧州仕様の場合、最大出力300psを引き出す。ゴルフ R 400では、WRC(世界ラリー選手権)参戦で得られたノウハウを注入。各部のチューニングにより、最大出力はプラス100psの400ps/7200rpmを獲得する。最大トルクは7.1kgm引き上げられ、45.9kgm/2400-6000rpmに。
トランスミッションは6速デュアルクラッチの「DSG」。駆動方式は4WDの「4モーション」。車両重量は1420kgで、パワーウェイトレシオは、3.55kg/ps。ゴルフ R 400は0-100km/h加速3.9秒と、ゴルフ Rに対して1秒短縮。最高速は280km/hでリミッターが作動。
内外装も特別仕立て。ボディはワイドフェンダーが特徴。バンパーも専用デザイン。室内には、レース用のバケットシートなどが奢られる。足回りは、スポーツサスペンションや強化ブレーキを装備。車高は20mm低められた。タイヤサイズは235/35R19。19インチの専用アルミホイールを組み合わせた。
北京モーターショー14でのワールドプレミアから、およそ半年を経て北米デビューを果たしたゴルフ R 400。フォルスワーゲンは、「同車の市販化に前向き」と伝えられており、ロサンゼルスモーターショー14への出品は、市販に向けた動きといえるかもしれない。