【鈴鹿8耐】出たくてしょうがなかった…カワサキモータースジャパン 清水泰博取締役

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カワサキモータースジャパンの清水泰博取締役
  • カワサキモータースジャパンの清水泰博取締役
  • 2013年には発足30周年を迎えたのを機に、「チームグリーン」のロゴデザインが一新された
  • 今季はアジアロードレース選手権に参戦中の藤原克昭選手(左)と、チームグリーンで全日本ロードレース(JSB1000)に参戦している柳川明選手
  • チームグリーンで全日本ロードレース(JSB1000)に参戦している柳川明選手
  • 今年の8耐にチームグリーンで参戦する藤原克昭選手
  • 今年の8耐には全日本に参戦中でベテランの柳川明選手と若手の渡辺一樹選手に加えて、もう一人のベテランとして藤原克昭選手を招聘。カワサキ応援スペシャルチケットも用意される
  • カワサキ Ninja ZX-10R(耐久レース仕様)
  • カワサキ Ninja ZX-10R(耐久レース仕様)

鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは4月12日、7月24日から27日に開催される「2014 FIM世界耐久選手権シリーズ“コカ・コーラ ゼロ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会」、通称“8耐”の記者発表会を鈴鹿サーキットで行った。

今年の8耐で注目となるのが、カワサキ直系としては13年ぶりの参戦となる「チームグリーン」。同チームはカワサキの国内二輪販売会社が運営するもので、国内では実質的にワークスチームとして1983年から活躍してきた歴史を誇る。

今季チームグリーンは、国内トップカテゴリーの全日本JSB1000に柳川明選手と渡辺一樹選手の2台体制で参戦中だが、8耐ではこの2人に加えて、海外レースでの活躍が長く、今季はアジアロードレース選手権に『Ninja ZX-6R』で参戦中の藤原克昭選手を第3ライダーに迎えて挑む。

カワサキモータースジャパンの清水泰博取締役は、記者発表会でステージに立ち、8耐参戦への思いを語った。

「カワサキモータースジャパンが運営するチームグリーンは1992年以来、22年ぶりに8耐に参戦することになります。また、カワサキ直系のレーシングチームとしては、13年ぶりの8耐参戦となります。8耐については、非常に長い間お待たせして申し訳ありませんでした、ということになると思います。実際、会社の事情もありますので、なかなか出てこれなかった、というのはあるのですが、では社内ではどうだったかと言えば、出たくてしょうがなかった。国内販売会社としては、出たくて出たくて、しょうがなかった。これがやっと実現できるということは、非常に嬉しいことであります」

「(8耐参戦については)早々に、昨年末に発表させていただいたのですが、その昨年にチームグリーンは発足30周年を迎えました。そして今年は31年目を迎える非常にいいタイミングでもあります。それに伴って、チームグリーンのロゴを変えましたが、もう一つ、何か大きなきっかけを作ろうということで8耐参戦を決意させていただきました」

「ではなぜ8耐に参戦するのか、と言えば、2輪の市場はこのところ非常に低迷しておりました。ところが、この2、3年において、また盛り上がりを見せている。そこにはリターンライダーと呼ばれる50歳前後の方が増えているという面もありますが、それだけではなく、そのお子様方も2輪に興味を持ち始めている。であるなら、レースにも興味を持っていただけるチャンスはあるのではないか」

「カワサキとしては今、“こと作り”というものを目指しています。車両、商品を作るのはメーカーによる“もの作り”です。一方で、私ども販売会社は、ことを作る。お客様に何か感動を与える、そういう機会を作るのが販売会社です。そういった、こと作りの一環として、8耐の参戦を決めさせていただきました」

「8耐の参戦について、チームグリーンには3つほどテーマがあります。一つは期待。それはファンの期待、そして鈴鹿サーキットを運営するモビリティランド様をはじめ、レース関係者の期待。さらには本来ライバルであろう、他メーカーのホンダ、ヤマハ、スズキ様の、何で出ないのだろう、と思われていた期待。その期待に応えたい、というのが一つ」

「もうひとつは伝承です。やはり10年以上、メーカーとして8耐に出ておりません。ですので若い世代に、この8耐に対する姿勢、取り組み、またマシンの作り方、メカニック、これを伝承していかなくてはならない。また、8耐のイベントの作り方、お客様の喜ばせ方を伝えていかなくていけない」

「そして最後に感動。今、オートバイを買われている若い方々に、なかなかレース場まで来ていただけない。ただし、カワサキとしては、昨年ちょうど100回を迎えたのですが、コーヒーブレイクミーティングというものをやっています。これには毎回、1000人、2000人という新しいユーザー様が来られている。それを今回、8耐の会場で、モビリティランド様と一緒になって開かせていただき、今オートバイを購入された若いお客様を含めて、オートバイファンの方々とレースの感動を共有したい、この感動体験をみなさんと一緒に味わいたい。この3つを今回、この8耐に参戦するにあたって叶えたい、という思いで参戦させていただきます」

「今回の8耐にはチームグリーンとして、本日も(2&4で)走っている柳川明選手と、若手の渡辺一樹選手の2名に加えて、第3ライダーとして、ここ3年、アジアロードレース選手権で活躍している藤原克昭選手を迎えて参戦します。ですので、純正日本人チームになります。柳川選手(1971年生)も、藤原選手(1975年生)もアラフォーです(笑)。二人は感動、期待を一身に受けて、見ている皆さんに熱い思いを十分に伝えてくれるライダーだと思います。また、その期待を、この後の世代に伝えるのが渡辺選手かと思っています」

「カワサキとしてはこの8耐、おろそかにしていたわけでありません。出たくてしょうがなかった。今年やっと夢が叶います。みなさんと一緒に、このレースを熱い中で、盛り上げ、感動していきたいと思っております」

《丹羽圭@DAYS》

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