気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年9月30日付
●TPP交渉「大筋合意」の具体性焦点、10月首脳会合、年内妥結への節目に(読売・7面)
●クルマ館、乗り味「ぐいぐい」トヨタ、ヴィッツGRMNターボ (毎日・9面)
●値上げの秋、あすから (東京・1面)
●消費増税、賛否が拮抗、賛成47%、反対48%、内閣支持率66% (日経・1面)
ひとくちコメント
米コンサルタント会社のボストンコンサルティンググループが実施した2013年の「最も革新的な企業」の調査結果で、トヨタ自動車が前年の11位から5位へ上昇し、日本企業の中で最高位となったそうだ。
共同通信が配信したのを9月29日付の東京などが取り上げている。それによると、首位は米アップル、2位は韓国サムスン電子、3位は米グーグルとなっている。
上位50位以内の日本企業は6社と前年より1社増えているが、このうち3社は自動車メーカーで、5位に浮上したトヨタ以外に、前年50位外のホンダは18位に躍進、前年22位の日産自動車は38位に後退している。
また、前年に日本勢で最高位の7位だったソニーは11位。このほか、日本企業ではソフトバンクが27位(前回31位)、ファーストリテイリングが33位(同32位)。
同調査は技術革新や製品開発を行なうグローバル企業を対象に評価したもので、50位内に日本の自動車メーカーが3社も入ったことについては「燃料電池車や電気自動車といった環境対応車の開発を積極的に進める姿勢などが評価された」とみられる。
折しも、10月1日から千葉の幕張メッセでは最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN」が開かれる。2007年から参加している日産自動車は「自動運転技術」などを出展するが、開発担当者は「モーターショーは車そのものだが、CEATECは技術にスポットが当たるのでやりがいがある」と熱く語る。
実用化されるのは2020年のことだが、会場内の特設コースでは、自動運転システムを搭載した「リーフ」のデモ走行も予定しており、エンジニアからも熱い視線が注がれそうだ。