1月11日、東京オートサロン13のスバルブースでは、STIのモータースポーツ活動を支える監督と選手によるトークセッションが行われた。
セッションのメンバーは、STI モータースポーツプロジェクト室長 辰己英治氏、GT300ドライバーから山野哲也選手、佐々木孝太選手、ニュルブルクリンク24時間レースドライバーの吉田寿博選手、国際ラリードライバーの荒井敏弘選手の計5名だ。
セッションでは、まず、2012年の振り返りから始まった。佐々木選手が「全体的にくやしいレースが多かったが、勉強になって得るものも多かった」と述べ、新井選手は「車を(コースから)落としたり、全体の参戦が少ない中、3位入賞で表彰台に立てたことはよかった」と振り返った。
その後、トークは車の進化についてや今年の目標についての内容に移る。山野選手は、「レースは場数を踏むことで進化できるので、その意味で失敗することも進化といえる」と持論を述べた。吉田選手は、「レースでは、車だけ進化しても勝ちにはつながらず、メーカー、ドライバー、エンジニア、すべてがいっしょに進化しないとだめ」とニュル24時間で2連覇をしながらも堅実なコメントをしていた。
佐々木選手は、吉田選手、山野選手らから「遅刻をしないように孝太が進化しろ」とたしなめられていた。
最後に辰己総監督が「モータースポーツでの進化を考えるとき、メーカーとしては、やはり市販車とセットで考えないといけない」とまとめた。続けて、昨年発表された86/BRZのワンメークレースについても、ナンバーつきの市販車で楽しめるレースなので、ぜひ多くの人に参加してほしいとアピールしていた。ちなみに、昨年開催されたプレイベント的なレースでは、「空気を読まず」(山野選手)に、86勢を後目に2台のブルーのBRZがワンツーフィニッシュをかざっている。
なお、各自の2013年の目標は、新井選手がシリーズ優勝、吉田選手が3連覇、佐々木選手はなぜか「4連覇」と答え、山野選手が「クラス優勝、そしてシリーズ優勝」を順番に目指すと、フォローしていた。