アウディのドイツ本社は12月5日、新型『RS6アバント』の概要を明らかにした。新型『A6アバント』をベースに開発された『A6』シリーズ最強モデルである。
2007年に発表された現行RS6アバントは、直噴5.0リットルV型10気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載。最大出力580ps、最大トルク66.3kgmを引き出し、0 - 100km/h加速4.6秒、最高速280km/hの性能を誇っていた。
新型RS6アバントは、欧州各社の最近のトレンドに従い、エンジン排気量を1.0リットル、気筒数を2気筒ダウンサイジング。新開発の4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ「TFSI」ユニットを搭載する。
このエンジンは3993ccの排気量から、最大出力560ps/5700-6700rpm、最大トルク71.4kgm/1750-5500rpmを発生。現行型に対して20psパワーダウンしているが、最大トルクは5.1kgm、新型が上回る。
トルクフルなエンジンを得た新型RS6アバントは、0-100km/h加速3.9秒、最高速305km/hの実力。それでいて、低負荷時に4気筒を休止する気筒休止システム採用の効果もあり、欧州複合モード燃費は10.2km/リットルと、500psオーバー車としては異例の燃費性能を実現している。