中国の奇瑞汽車は17日、23日に開幕する北京モーターショー12(オートチャイナ12)において、コンセプトカーのチェリー『@ANT』を初公開すると発表した。
奇瑞汽車は1997年に設立。現在では、中国自動車メーカーの「ビッグ5」に入る大手だ。中国国内では、「チェリー」ブランド車として広く知られる存在。2012年3月には、英国のジャガー・ランドローバーと中国合弁会社の設立で合意したばかりだ。
同社が北京モーターショー12で披露するのは、チェリーブランドのコンセプトカー、@ANT。未来のシティコミューターを提案した1台である。
馬車のようなデザインが目を引く同車は、複数台が連結して走行できるのが特徴。パワートレインはレンジエクステンダーEVとなっており、基本はモーターで走行する。バッテリー残量が少なくなると、発電専用のガソリンエンジンが始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を供給するとともに、バッテリーを充電し、航続距離を伸ばす。
また@ANTでは、コネクティビリティを重視。同社は「インターネット接続はもちろん、クラウド技術を導入した情報共有など、最新のITネットワークと車との連携を追求した」と説明している。