ヤマハ発動機が9日に開催した電動アシスト自転車の新作スポーツモデル試乗会では、営業やマーケティングの関係者から想定ユーザーの活用シーンなどを聞くことができた。
マウンテンバイクに電動アシスト機構が付いたような『PAS Brace L』と、それをさらに女性にフィットするように仕立てた『PAS VIENTA』。ともに「30代から40代の自転車通勤に注目している人たちに受けてくれると確信している」と関係者は語る。
同社が「一度このモデルを体験したら、もう普通の自転車には戻れない」とアピールする両モデルに、試乗してみて初めてその自信に満ちた謳い文句を実感した。
上り勾配や向かい風といった条件を感じさせず、ペダルを踏んだぶんだけスピードが上がり、いつもより長い距離をサラリと走りこなせるような麻薬的な軽快さがある。関係者たちはこんなことを想定している。
「例えば、ロードバイクにどっぷりとハマっている彼氏とサイクリングに行くなんて到底無理って思っていた彼女が、このPAS VIENTAでラクラクと後ろをついていけた、なんてこともあるかも」
「ロード系男子に肉薄する女子ツーキニストを街で見かける時代がくる!?」
夫婦や恋人同士でこのモデルを購入することも想像している。関係者は「同じ道を走って、お互いに消費カロリーを比べあったりする楽しみもある。『あれ、アナタあまり自分の力で走ってない!?』なんてことも」ともらしていた。
「運転免許がなくても乗れて、有酸素運動もできる」というヤマハの新スポーツ電動アシスト自転車。「主に都市部で売れるだろう」ともいわれているので、ロードバイクに跨る男性を軽々と追い抜く女性の姿が、都心でも見られるかもしれない。