【デトロイトモーターショー11】復活を見せつけたGMブース

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復活を印象づける賑わいのGMブース
  • 復活を印象づける賑わいのGMブース
  • ボルトはシボレーブースの目玉。人だかりが絶えない
  • シボレーと双璧をなすキャデラックブース。赤いCTSシリーズが来場者を出迎える
  • 昨年大幅に販売を伸ばしたビュイックのブース
  • 北米で人気のカマロは3台が展示されていた
  • ソニックに設定されるスポーツ仕様Zスペック。見た目のインパクトは抜群だ
  • 賑わいを見せるGMブース
  • キャデラックCTSクーペ

GMはデトロイトモーターショーで、シボレー、キャデラック、ビュイック、GMCの4ブランドのブースを展開した。デトロイトはGMの本社や生産拠点がある、いわゆる「お膝元」。それだけに展示にも力が入る。

リーマンショック直後で、ショーそのものが縮小傾向にあった一昨年、そしてGM、クライスラーの経営破たんから再生途上であった昨年と比べ、今回のデトロイトモーターショーは新型車の発表も30台以上と北米市場の再興を印象づけるものとなった。中でもGMは、会場中でも最大規模のブースを展開、各ブランドそれぞれに意欲的な新型車やコンセプトカーを展示し、「復活」を印象づけた。

GMブースの正面玄関にあたる場所では、いよいよ量産を開始したレンジエクステンデッドEVのシボレー『ボルト』、そして今やキャデラックのイメージリーダーとなった『CTS』シリーズが来場者を出迎える。

シボレーボルトは今回のショーが初出品でないが、ショー開幕直後に発表された北米カーオブザイヤーの大賞を受賞したこともあってか、3台の展示車のまわりには常に人が絶える事がない程の人気ぶり。人々の関心は主に車両インターフェースや、オンスターと連携したスマートフォンの機能などに向けられていた。

シボレーブースのもうひとつの目玉は北米市場に向けた新型コンパクト『ソニック』だ。ソニックは、ダウンサイジング思想に基づき1.4リットルターボエンジンを搭載、高速走行では40mpgの低燃費を実現するコンパクトハッチバック&セダンだ。北米でも燃費への関心が高まりつつあることから、大型車から小型車へのシフトが加速すると見られており、ソニックが市場に与える影響も小さくはない。シボレーブースではボルトと並ぶ人気を見せており、プレスのカメラマンも狙い通りの写真を撮るために苦労していたようだ。

キャデラックブースでは『CTS-Vクーペ』のレースカー仕様を目玉に、CTSシリーズ、そして日本でも販売を開始した『SRXクロスオーバー』が人々の目を引いていた。車両のカタログ情報などを閲覧出来る端末も順番待ちをしている姿が度々見受けられた。

日本ではあまりなじみが無いが、昨年大幅に販売台数を伸ばしたビュイック、そしてまだまだ根強い人気のトラックブランドGMCも、それぞれ新型ラグジュアリーコンパクト『ヴェラノ』、コンセプトモデルの『シエラ オールテレーン HDコンセプト』を公開し、話題を呼んでいる。

全体的に昨年と比べても盛り上がりを見せている印象を受けた今回のデトロイトモーターショー。日本や韓国、欧州メーカーも様々なワールドプレミアを用意してきたが、現地の注目はやはりデトロイト3の動向だ。中でもお膝元のGMがどれだけのパフォーマンスを提示することができるかにショーの成功、そして2011年の北米自動車市場の命運がかかっていると言っても過言ではないだろう。デトロイトモーターショーは15日から一般公開が始まる。一般ユーザーの反応にGM関係者も期待を込める。

《宮崎壮人》

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