フォルクスワーゲングループ内における、アウディとポルシェの役割分担が明確になってきた。今度はアウディが、次期ポルシェ『カイエン』の開発を主導するとの情報をキャッチした。
これは10日、『オートモーティブニュースヨーロッパ』が報じたもの。記事によると、アウディの広報担当者は同メディアの取材に対して、今後のVWグループ内の大型SUVの車台は、アウディが開発することを明かしたという。
カイエンとその兄弟車のフォルクスワーゲン『トゥアレグ』、およびアウディ『Q7』は、ポルシェが主体となって開発が行われた。しかし次期型では、その開発の主導権がアウディに移ることを意味する。
アウディの広報担当者は、「この決定は、各ブランド間で合意したものであり、グループ内でのシナジー効果を最大限に引き出すのが目的」と、同メディアに話したとのことだ。
この件について、ポルシェの広報担当者は、「次期カイエンがアウディのバッジ違いモデルになるわけではない。エンジンやパフォーマンス面はポルシェが開発を行う。次期カイエンも紛れもないポルシェだ」と、同メディアに語っている。
フォルクスワーゲングループの次世代大型SUV車台を導入する最初のモデルは、2年後に登場する次期アウディQ7となる見込み。この車台が、次期カイエンとトゥアレグにも採用されるもようだ。