ニューヨークモーターショーで、ワールドカーオブザイヤーの大賞と各賞が発表された。ワールドカーオブザイヤー(大賞)は2009年にデビューした新型車の中から最高の1台を選出する。世界25か国、59名のジャーナリストの投票によって、VW『ポロ』が選ばれた。ワールドカーオブザイヤーの最終選考にはトヨタ『プリウス』が、ワールドグリーンカーオブザイヤーの最終選考にはプリウスとホンダ『インサイト』が残っていたが、いずれもVWが制した。ワールドグリーンカーオブザイヤーは、VW「ブルーモーション」(『ゴルフ』、『パサート』、ポロ)、ワールドカーデザインオブザイヤーはシボレー『カマロ』、ワールドパフォーマンスカーオブザイヤーは、アウディ『R8 V10 5.2FSIクワトロ』がそれぞれ受賞した。プリウスが受賞を逃した原因について、ワールドカーオブザイヤー選考委員で今年のプレゼンターを務めたピーター・ライオン氏は「欧州ジャーナリストのハイブリッドに対する評価が厳しかった」とコメントした。ワールドグリーンカーは、環境面でエポックメイキングな内容を持つモデルに与えられる賞。ジャーナリストに自動車環境技術の権威3名が加わり審査される。最終選考に残ったのはインサイト、プリウス、VWブルーモーションの3モデルだ。優れたデザインを持つ車に授与されるワールドカーデザインオブザイヤーは、ジャーナリストに5人のデザインエキスパートが加わり審査が行なわれる。最終選考に残った3台はカマロ、シトロエン『C3ピカソ』、キア『ソウル』。ワールドパフォーマンスカーオブザイヤーは、対象が年間生産台数500台以上を条件に選出される。最終選考に残ったのはアウディR8 V10、フェラーリ『カリフォルニア』、ポルシェ『911GT3』の3台。ワールドカーオブザイヤーの条件は、09年末まで生産と販売を継続しており、世界2か国以上で販売されていること。バリュー、安全性、環境性、コンセプトなど6項目を審査基準にポイント投票によって選出する。最終選考に残ったのは、ポロ、プリウス、メルセデスベンツ『Eクラス』だった。