「ビューエル」(Buell)はハーレーダビッドソンのエンジンを搭載したスポーツバイクのブランドだ。ハーレーダビッドソンの技術者、エリック・ビューエルが興した会社で、ハーレーのエンジンを独自のフレームに載せて、スポーツバイクを作っていた。
ビューエルは1998年にハーレーに買収され、ブランドは継続された。しかし、ハーレー本体の業績不振の影響で、米国本社がビューエルの生産終了を決定した。それが東京モーターショーの開幕1週間前のことだった。
会場にビューエルの2010年モデルが展示されているけれど、新規生産は行わない。ここに飾ったバイクも含めて、在庫がなくなりしだい販売終了だ。東京モーターショーはビューエル、最後の晴れ舞台となってしまった。
どこか保守的なハーレーブランドに対して、空力デザインやLEDランプの採用など、進取の機運があっただけに残念だ。もっとも、カスタムパーツの多いハーレーのことだから、どこかがまた、「ビューエル風」カスタムパーツや、カロッツェリアを手がけるかもしれない。