朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2005年10月6日付
●トヨタ、富士重筆頭株主に、GMから8.7%取得 開発、生産で提携(読売・1面)
●道路財源見直し、絡む思惑見えぬ道筋(読売・9面)
●日本のトラックメーカー欧州市場に切り込み(産経・6面)
●ガソリン店頭131円(産経・6面)
●愛犬専用座席 コンセプトカー ホンダが発表(産経・7面)
●疾走 クラシックカー 元町でゴール(産経・31面)
●GMのスズキ株「売却しない」スズキ社長(日経・3面)
●「軽」に地殻変動も、日産→GM→トヨタ 親次々と変遷(日経・11面)
●米デルファイJ破産法申請へ 米紙報道(日経・11面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車が、米ゼネラルモーターズ(GM)が発行済み株式の20.1%を保有する富士重工業(スバル)の株式について、8.7%を取得すると発表した。きょうの読売、朝日、毎日、日経が1面トップで報じているが、産経、東京は村上ファンドによる阪神電鉄株買い占め関連記事をトップに取り上げている。
トヨタは「GMに対する支援を考えたものではない」と強調するなど、不可解で歯切れの悪い記者会見の内容はともかく、両社の首脳が提携の握手をする写真をみて「おやっ」と感じた読者も多いだろう。
というのも、富士重側は竹中恭二社長に対し、トヨタ側は木下光男副社長。リップルウッドなどに狙われて、助け船を求めてすがりつく富士重と受け身の姿勢を崩さないトヨタの立場が読み取れる。