鷹の目のような厳しい顔つき、ボンネット上の大きなエアスクープ、巨大なオーバーフェンダー…三菱自動車が第39回東京モーターショーに出品する『Concept-X』は360度、どこから見ても次期『ランサーエボリューション』のスタディであることは明白だ。
フランクフルトでは5ドアの『スポーツバック』を発表したが、こちらは生粋の4ドアセダンだ。ちなみに“X”の読みは「エックス」だが、ランエボ“10代目”という意味合いも持たせている。
「三菱が昔から持ち合わせていたスポーティイメージをデザインに反映させました」---三菱関係者はデザインの企図についてこう語る。フロントマスクは現行『ギャラン』に似たイメージだが、手がけたデザイナーは別人。また、似ているのはイメージだけで、造形ははるかに複雑だ。
Concept-Xはショーモデルであり、このままのスタイルで発売されることはないが、「実車もこれにかなり近いイメージになります。また、エボ以外の普通のセダンも共通デザインのボディを使います。スポーティイメージはかなり強くなると思います」(三菱関係者)。