
【池原照雄の単眼複眼】道路特定財源に対する不条理な目論み
道路特定財源の一般財源化問題がヤマ場に差しかかった。政府は8日に与党との合意を得たい考えで、自動車重量税のほかガソリンに課せられる揮発油税も2008年度から暫定税率のまま、一般財源にしようとしている。不条理なこの目論みの推移を、自動車ドライバーあるいは納税者として注視していきたい。

【伊東大厚のトラフィック計量学】後席シートベルトと法規制 その2
欧米など海外では、シートベルトに関する法規制はどうなっているのだろうか。JAFによる海外実態調査で詳しく調べられているので、少し引用してみる。日本では、前席と助手席の場合、ドライバーに違反点数1点が課される。チャイルドシートも同様だ。これに対し、他のOECD諸国では、反則金をとるケースが多く、点数制度を併用する国もある。

【神尾寿のアンプラグド特別編】クアルコムの「FLASH-OFDM」を見た
米QUALCOMM(クアルコム)社が提唱するモバイルブロードバンド向け技術のひとつ「FLASH-OFDM」(Pre 802.20)の実証実験をレポートする。

【池原照雄の単眼複眼】オジサン惹きつける『スカイライン』の魔力
クルマの顧客ターゲットはメーカーの思惑通りにはなかなかいかないものだ。三菱自動車の軽自動車『i』は、30代の女性ユーザーがコアになると見込んでいたが、50代の男性から高い支持を得た。日産自動車が20日発売した『スカイライン』でも似たような現象が起きている。初期受注では、何と60代以上が最多の36%を占めたのだ。

【伊東大厚のトラフィック計量学】後席シートベルトと法規制 その1
“おじいちゃん、うしろの席でもシートベルトしようね”これは、9月に実施された、秋の全国交通安全運動のキャッチフレーズである。後席シートベルトの着用推進が安全運動のメインテーマとなったのは、政府が今春、交通安全対策の重点のひとつに位置づけたためだ。

【池原照雄の単眼複眼】三菱の黒字転換を確実にする北米の再生
新再生計画の2年目に入り中間点を折り返した三菱自動車工業は、今期の必達目標だった最終損益の黒字転換が見えてきた。円安による増益効果という思わぬ援軍もあるが、益子修社長が「反転攻勢への足固めの年」と位置づけてきた北米事業の着実な改善が伏兵として貢献する。

【池原照雄の単眼複眼】最高益続出で相次ぐ中期計画の前倒し達成
自動車各社の9月中間決算が15日に出揃う。乗用車8社のうち5社が連結営業利益で最高を更新、業界全体として極めて好調な業績が持続している。通期業績予想では中期経営計画を前倒し、あるいは大幅な超過でのクリアが確実になったケースも相次ぎ、これらの企業では体質強化が想定以上のテンポで進んだことを示している。

【伊東大厚のトラフィック計量学】路上駐車と渋滞 その4
警察庁交通局は、9月13日付けリリース「新たな駐車対策法制の施行状況について」の中で、利用者便益とCO2削減効果の試算を公表した。時間短縮など利用者便益は1810億円、CO2削減効果は15万2000トンである。

【池原照雄の単眼複眼】やはり再編の主役はトヨタだった
米大手2社の経営不振を引き金とする自動車世界再編の主役は、日産自動車でも米GMの大株主でもなく、トヨタ自動車だった。7日発表したいすゞ自動車との提携は、2007年には世界生産トップの確実なトヨタが、名実ともに自動車産業のリーダーとなったことを象徴している。

【伊東大厚のトラフィック計量学】路上駐車と渋滞 その3
前回まで、路上駐車の取締りに注目し、効果を検証してきた。今回の取締り強化が、ドライバーに受け入れられたのは、コインパーキングをはじめ、駐停車スペースの供給量が増えたことが背景にある。しかし、厳格な取締りに問題がないわけではない。