
【池原照雄の単眼複眼】富士重のトヨタ子会社化、意外と早い?
トヨタ自動車と富士重工の提携合意内容は、想定されていた以上に両者の急接近を示すものとなった。これには、兵たん線が伸びきったトヨタにも提携の成果を急がねばならない事情があるようだ。水平対向エンジンや4WD技術は学ばなければならない」(豊田章一郎名誉会長)というのは、単なる外交辞令ではなさそうだ。

【池原照雄の単眼複眼】スズキ、GMショックの先に見える「自立」
スズキは米GMから株売却の申し入れを受けた。鈴木会長は、「ウチの株を売って、その程度のキャッシュが欲しいということなら、もう(GMは)終わりじゃないの」と、報道陣を煙に巻いていたが、様々なシミュレーションをしたはずだ。今回スズキが買い入れた自社株は、1年間そのまま金庫株として保管され、GMに買戻しの意向があれば応じる。ただ、相手の経営状態からその可能性は極めて薄い。自社株消却戦略も透けて見える。

【神尾寿のアンプラグド】車内でブロードバンド…モバイルWiMAX
2月17日、KDDIが大阪で次世代ネットワーク構想と最新技術をお披露目するイベント「ウルトラ3Gショーケース」を開催した。その中でも注目は、高速・大容量通信を実現する“モバイルブロードバンドサービス”向けの新技術「モバイルWiMAX」の実証実験だ。

【池原照雄の単眼複眼】トヨタが軽対抗のグローバルスモールカー
トヨタ自動車が2008年をめどに、低価格で燃費性能にも優れるコンパクトカーを世界市場に投入する見通しだ。トヨタとしては不振の除軽市場対策が急務だ。開発中のそのクルマはVI活動の真価を問うコスト低減に努めており、IMVのようなグローバルカーになるという。

【コラム*AutoStanding】Web2.0で変わる! クルマ購入時のパワーバランス
最近「流行り言葉」となりつつあるWeb2.0。一般のユーザーによる情報作成・発信の「経験蓄積」が自動車販売ビジネスに与える影響は無視出来ないものになっていくのではないかと考えている。

【池原照雄の単眼複眼】混戦必至の今季F1、そして来季の日本開催は?
3月12日のバーレーングランプリを初戦に今年もF1(全18戦)のシーズンがやってきた。毎年、花粉症の発症とF1開幕で春の到来を実感している。今季は、V8エンジンで昨季までの実績がご破算になるような事態となっており、8チームには優勝のチャンスがあるという。日本GP開催地問題では、来季から鈴鹿に富士も加わるとの情報もある。

【神尾寿のアンプラグド】おサイフケータイにクルマはついていけるか
西日本高速道路が九州を中心に小額決済システムの導入実験を行う。高速道路のキャッシュレス決済システムというと、自動車業界関係者が想起するのはETC/DSRCであるが、今回、用いられるのはソニーが開発した非接触IC技術「FeliCa」を使ったサービスである。

【コラム*AutoStanding】ショールームから販売員が消えた…
従来の自動車商談プロセスの中で販売店ショールームは、販売店側から見ると、ダイレクトメールなど各種プロモーション活動の結果として来店した、クルマの購入を検討する見込み客との、リアルな場での最初の接点であった。

【池原照雄の単眼複眼】ゴーン社長が提示した野心的「ルノーコミットメント」
昨年4月からルノーと日産自動車の社長兼CEO(最高経営責任者)を兼務しているカルロス・ゴーン氏がルノーの中期経営計画を公表した。持続性ある収益と量販を狙う内容だ。しかし、収益性と規模を指標に掲げたのはこれまでの日産同様であり、同工異曲ならぬ「同工同曲」のプランだ。果たして、新「ビッグ3」への道筋は付けられるか。

【神尾寿のアンプラグド】モバイルSuica、陣取り合戦
2月7日、JR東日本のおサイフケータイ向けサービス「モバイルSuica」の利用者が2万人を突破していると明かされた。利用できるのは東京圏・新潟・仙台地域のみ。おサイフケータイ対応機も全国で市場の1割に満たない。それらを鑑みた上で、サービス開始後2週間での2万人突破は、充分に快挙と言えるだろう。