
【池原照雄の単眼複眼】日産、自縄自縛型コミットメントの見直し好機
日産自動車が中期計画「日産バリューアップ」(2005-07年度)で掲げたコミットメント(経営公約)の達成時期などを修正することとなった。日産を驚異的な再建に導いたカルロス・ゴーン社長のコミットメント経営にとっては初の未達となる。挫折といえば挫折だが、これを奇貨として自縄自縛型のコミットメント手法を見直す手もある。

【伊東大厚のトラフィック計量学】シンガポールの交通政策に学ぶ その1
シンガポールはロードプライシングの「元祖」。ロードプライシング(Road Pricing)は、混雑区域に流入する自動車に課金することで、バスや電車の利用、混雑時間帯を避ける、混雑区域の迂回などを促し、渋滞緩和や環境改善を図ろうという施策である。

【神尾寿のアンプラグド特別編】ETC、QUICPay、新分野を取り込むトヨタファイナンス 後編
クレジットカードサービス「TS CUBIC CARD」の市場投入から5年あまりで会員数600万人を達成したトヨタファイナンス。今回のアンプラグドは前回に引き続き、ETCやQUICPayの発行数でも業界トップをひた走る同社執行役員総合企画部長の後藤清文氏にインタビュー。

【池原照雄の単眼複眼】随所に「渡辺カラー」のトヨタ役員人事
トヨタ自動車が6月に実施する役員人事の大枠が見えてきた。初の外国人取締役が誕生する見通しとなるなど、就任3年目に入る渡辺捷昭社長が「世界生産ナンバーワン」後の成長持続力をにらんだ布陣とする。

【池原照雄の単眼複眼】マツダ新中期計画はブランドへのこだわりが成否に
マツダが2007年度を基点とする4カ年の中期計画「アドバンスメントプラン」を始動させた。最終年となる2010年度に、世界販売(マツダブランドの小売ベース)を06年度より23%多い160万台以上とし、連結営業利益2000億円以上の達成を目指す。

【伊東大厚のトラフィック計量学】道路からのCO2を測る 環状道路と東京の渋滞 その5
道路が開通すると便利になる。便利になると、自動車を使う機会が増え、交通量が増える。これを誘発交通と呼ぶ。便利になり新たな交通や交流が生まれることは、道路など社会資本を整備する目的のひとつであり、別に悪いことではない。

【神尾寿のアンプラグド特別編】ETC、QUICPay、新分野を取り込むトヨタファイナンス 前編
3月16日、トヨタファイナンスがクレジットカード有効会員数が600万人を突破したと発表した。さらに非接触IC「FeliCa」を使ったクレジットサービス「QUICPay」対応の有効会員も100万人を突破したという。トヨタファイナンス執行役員総合企画部長の後藤清文氏にインタビュー。

【池原照雄の単眼複眼】半世紀のモデルを破壊、マイナス成長時代の国内販社
国内市場の低迷を反映して自動車ディーラーの経営が悪化している。日本自動車販売協会連合会(自販連)のまとめによると、会員企業の2006年4-12月期業績は大幅な経常減益となり、調査対象約1200社のうち2割程度が欠損企業という。

【伊東大厚のトラフィック計量学】道路からのCO2を測る 環状道路と東京の渋滞 その4
渋滞情報のデータを活用し、詳細に計算したところ、首都高速王子線開通によって渋滞が減り、東京23区全体のCO2は2万−3万トン削減された。王子線の開通は、東京23区の渋滞軽減とCO2削減に効果があったと言ってよい。

【伊東大厚のトラフィック計量学】道路からのCO2を測る 環状道路と東京の渋滞 その3
道路の開通によるCO2削減効果を検証するには、どんなデータが必要なのだろうか。CO2は、交通量(走行距離)と走行距離あたりのCO2排出量から計算する。後者は、道路の種類や渋滞の有無に左右される旅行速度や車種によって異なる。正確な値を出すには、車種、時間帯、道路区間別の交通量と速度のデータからの積上げが必要になる。