クルマからのインターネット接続は、すでにさまざまな製品が対応している。無線LANこそが三菱『iTディオン』ならではのネットワーク技術だ。IEEE802.11bを採用したことで、最大11Mbpsという高速通信が可能。車載のwebサーバーにダウンロードされた各種コンテンツを、携帯端末から閲覧できるなど、クルマがホットスポットとして機能する。
パシフィコ横浜で21日から開催されている「自動車技術展・人とくるまのテクノロジー展2003」に、三菱自動車から『iTディオン』が出展された。システムの核はラゲッジスペースに搭載された2台のコンピュータだ。
トヨタ自動車は、販売店オプションのナビゲーションの新モデル10機種を設定し、15日から発売した。HDD(ハードディスクドライブ)ナビは、ラインアップを強化して新たに3機種を設定した。全機種にDVDビデオ再生機能とHDDへの音楽録音機能も標準装備した。
カーナビ自身がドライブのプランを作成する「ドライブプランナー」機能の採用は『AVIC-H9』シリーズが初めてだ。「カーナビに個性や人格を持って欲しかった。目指すは今もナイト2000です」と、パイオニアのモーバイルエンタテインメントカンパニーの畑野一良・ナビゲーション担当部長は説明する。
通信機能をOSそのものに一体化させたことで『Windows Automotive』はテレマティクスを前提としたOSに進化した。通信用アプリケーションを開発する手間が減ったことで、メーカーにとってのメリットが目立つ。
カーナビのHDD化が進む中、ついにというか、待ちに待ったというか、クラリオンがHDDナビに参入を果たした。製品名はアゼスト『MAX730HD』(27万2000円:6月中旬発売予定)。HDDナビでは後発メーカーとなっていただけに、その内容はライバルをかなり研究して作り上げたという練り込まれた機能でいっぱいだ。
カロッツェリア『AVIC-H9』最大の特長は「エージェント」という全く新しい概念の機能を搭載したことにある。これはカーナビ自身が自動的にドライブルートの作成などを行なってくれるというものだ。
パイオニアは7日、ハードディスク(HDD)を搭載したカッツェリアブランドの最高級カーナビゲーション『AVIC-H9』シリーズ3機種を発表し、5月下旬から順次発売開始することを明らかにした。
『Windows Automotive4.2』と、前バージョンである『Windows CE for Automotive3.5』との最大の違いは、次世代カーナビでは必須となるであろうテレマティクスにOSレベルで対応したことにある。
VICSセンターによると、カーナビが2003年3月末現在で累計1147万6000台を出荷した。昨年の同時期は905万27台だったので、1年間で約242万台出荷したことになる。出荷状況では、やはりカーメーカー純正オプションが市販よりもシェアを確実に伸ばしている。