携帯電話の延長上にあると考えた方が適切な『i-audio』だが、地図情報などのコンテンツ取得についてもそれを習っている。地図や周辺施設情報、おでかけスポット情報などは「E-iSERV」と呼ばれる専用のコンテンツサーバーに接続して得ることになる。
「自分が今いる場所や、その周辺にあるコンビニエンスストアとかの情報は知りたい。ナビはいらないという人でも、そういう欲求は持っているとわかりました」と、『i-audio』の開発を担当したAVC本部・システム開発統括部の沢田輝さんは説明する。
ナビを代替するものはあるが、音楽を代替するものはない。だからこそ『i-audio』では音楽再生能力にはこだわっている。MP3を焼いたディスクをそのまま入れることも、CDからリッピングしたデータをメモリースティックに収録することも可能だ。
アメリカの大手レンタカー会社、エイビスは、XMサテライトラジオと提携し、来月から全米30都市でのエイビスレンタカーにサテライトラジオを搭載する、と発表した。利用料金は当分の間1日2ドル99。レンタカー料金に2ドル99を追加すれば、100チャンネル以上のデジタル放送を楽しむことができる。
富士通テンでi-audioの開発を担当したAVC本部・システム開発統括部の沢田輝さんは「カーナビを必要としない人や、携帯電話によるコンテンツサービスを使いこなしている若い世代の人たちに向けた商品です」と説明する。
イクリプスは、通信機能をもつカーオーディオ『i-audio』を発表した。携帯電話でダウンロードした地図に、内蔵するGPSと車速パルスによって自車位置を表示する機能を持つ。簡易カーナビが内蔵されたカーオーディオともいうべきモデルだ。
自分とクルマの間だけにとどまらず、他車にまでネットワークを広げられるのが、三菱自動車が『iTディオン』の提案する「クルマのホームページ」サービス。専用の情報センターに平均速度やワイパーの動作状況などの情報をアップロードし、その情報を他車が利用できるのだ。
イクリプスの2003夏モデルは、2DINタッチパネルAVNが5モデルのラインアップとなった。AVNとはAudio/Visual/Navigationの略で、カーナビとカーオーディオが一体になったシステムと考えればよい。このシステムを2DINに収め、前面にタッチパネルの操作系を持つのがイクリプスカーナビの特徴だ。
三菱自動車が「自動車技術展・人とくるまのテクノロジー展」に出品した『iTディオン』では、インターネット接続を利用したサービスとして、遠隔地からドアロックなどの操作も提案している。それも携帯電話から専用のサーバーにアクセスし、それぞれのコマンドを選ぶだけという簡単さ。
クルマからのインターネット接続は、すでにさまざまな製品が対応している。無線LANこそが三菱『iTディオン』ならではのネットワーク技術だ。IEEE802.11bを採用したことで、最大11Mbpsという高速通信が可能。車載のwebサーバーにダウンロードされた各種コンテンツを、携帯端末から閲覧できるなど、クルマがホットスポットとして機能する。