クラリオンは20日、スズキ向けに、「アゼスト」カーナビゲーション・システムをライン納入すると発表した。スズキが18日に発表した特別仕様車のメーカーオプションとして納入するもの。スズキへのカーナビのライン納入は、同社として初めてという。
交通情報の機能では、VICSを利用していない。これまでカーナビの交通情報といえば、VICSが搭載されるのがほぼ常識だった。ところが、このG-BOOKでは交通情報はテキストによるものだけで、地図上に交通状況を表示するVICSのレベル3はもちろん、図形情報のレベル2、文字情報のレベル1にも対応していないのだ。
周辺検索はリストを一覧表示するものではなく、指定したアイコンを1種類ずつ地図上に表示する形式となっている。アイコンの種類には、コンビニやガソリンスタンドがあり、G-BOOKらしく、のE-TOWERの項目も追加されていた。ただ、カーナビの周辺検索としては定番となっているファミリーレストランが項目に加えられてないのは不満に思う。
目的地までのルート探索を終えると、目的地までの全ルートがリストアップされ、そこには総距離や有料道路を使った場合の料金なども表示される。探索の条件を自動的に変えて最大4ルートまで表示可能で、この段階で中継点を挿入できる。
目的地はこれまでのカーナビ同様、電話番号や住所などを使って検索できるが、「50音施設検索」「電話番号検索」「最寄りの情報」に限っては、その都度サーバーからダウンロードする形となる。店名やそれらの電話番号は入れ替わりが激しいので、常に最新情報が取得できるよう、こうした形態になっている。これにより今までのようにROMを交換することなく、最新データに基づいた目的地検索が行えるのだ。
G-BOOK車載端末には、今までのカーナビのようなディスクドライブは備えられていない。つまり、DVD/CD-ROMドライブは一切ないのだ。では地図データはどこから引っ張ってくるのかというと、付属のSDメモリーカードの出番となる。
目的地設定をするときに気になる点がひとつあった。目的地までの中継点は最大5カ所まで設定できるのだが、注意したいのは、中継点の設定なしでは直線300km以上のルート探索はできないという点(中継点設定時は最大1500kmまで)。これは、書き換えを前提とした専用の地図フォーマットを採用したことが要因となっている。
G-BOOKに提供されるコンテンツは実に多彩だ。しかも単に地図情報や音楽だけに留まらない。会田氏にとって、具体的にどれが面白かったのだろう。
富士通テンのオーディオシリーズ「ECLIPSE」(イクリプス)より、CD-R/RW再生対応8連奏CDオートチェンジャー「E5502CDC」が、12月上旬に発売される。
G-BOOKでもっとも注目すべき点は、下り144kbpsでのパケット通信が可能な「CDMA2000 1x」通信モジュールを内蔵したことだろう。実際のスピードは、最近のメガ単位のブロードバンドに慣れてしまった状況からすると、決して速いとは言えない。H"やP-inなどと比べ…