ミスミ、生産間接材調達サービス「D-JIT」を北米で開始…EV関連需要などで高まる製造装置の調達効率化へ

主な調達商品
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ミスミグループは、機械部品などの生産間接材の大量注文をワンクリックで可能にしたサービス「D-JIT(ディージット)」の提供を米国、メキシコで開始したと発表した。

EV関連で需要が高まっている製造装置や、自動化倉庫に組み込まれる機械部品の調達効率化に貢献する。

D-JITは日本・韓国・タイ・台湾のアジア地域、欧州全域で展開しており、利用社数は累計9万社を超えた。少量多品種の短納期調達に強いミスミが、成長分野で高まる数量需要に対応した提供力も強化したことで、ものづくりプロセスにおける、必要な数量を揃えるために市場で探し回るという煩雑な調達業務の解消に貢献する。

米国では昨今の関税政策もあり製造業の国内回帰が進んでいるが、EV関連や自動化倉庫等で使われる、搬送ロボや医療検査機、高精度3Dプリンタなどの汎用装置向けの需要も高まっている。これらの装置は試作から量産に移行すると数百台単位で組み立てられるため、それに応じた中大口の数量帯の機械部品が必要だ。ただ実際には必要数量が揃わないことも多く、購買担当者が複数サプライヤーに部品在庫の有無を個別に問い合わせするという非効率が存在していた。

ミスミはこれまで、比較的少量の数量帯の機械部品(標準品)が求められる装置や製造設備向けに強みがあり商品を提供してきたが、D-JITによって数百、数千単位の中大口の数量帯の提供も可能になる。D-JITは、グローバル700社超のサプライヤーをサイバー連携し、在庫情報を統合・可視化することで、MISUMI ECサイトで提供できる数量を大幅に向上させる。これにより、購買担当者が在庫のあるサプライヤーを探し回る手間や、MISUMI ECサイトで必要数量が揃わない事態が解消される。

メキシコ市場においても、在庫情報の可視化が可能となり、購買業務のさらなる効率化と担当者の工数削減に貢献する。従来から利用している製造設備・装置メーカー向けの機械部品に加え、汎用装置を活用する大規模量産現場向けの生産副資材分野において、より一層利便性の高い運用が可能となった。

《森脇稔》

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