2005年春、G-BOOKは新たなステップに踏み出した。日産・カーウイングス、ホンダ・インターナビと同じ"第三世代"に駒を進めた新生「G-BOOK ALPHA」は、何を目指すのか。"ミスターG"ことe-TOYOTA部の友山茂樹部長に話を聞いた。
トヨタ自動車の豊田章男専務は14日の『G-BOOK ALPHA』発表の席上、同システムの優位性について、緊急通報機能による「安心安全」と、自動車業界では世界初となる「オンデマンドによるカーオーディオシステム」の2点を挙げた。
豊田自動織機とトヨタL&Fカンパニーは、倉庫や物流センター内の入荷作業から出荷作業まで、一連の物流業務をトータルに管理・支援する トヨタ総合物流管理システム「T-WINS LS」(ティーウィンズ エルエス)を14日から販売開始した。
G-BOOK ALPHAの『Gルート探索』は、DCMの高速性と定額通信料金を最大限生かした仕組みでナビの拡張を効果的にかつ高効率に、そして安全というベクトルを外さずに設計されている。
トヨタの渋滞予測システムを核となるのが「3レンジ複合予測方式」と呼ばれるアルゴリズムだ。3レンジ複合予測方式では、短期予測の「ショートレンジ」、中期予測の「ミドルレンジ」、長期予測の「ロングレンジ」の3つのセグメントにわけて予測処理を行う。
“ミスターG”こと友山茂樹e-TOYOTA部部長は2年前の企画段階ではまだヘルプネットを標準採用にするかオプションにするかを決めかねていた。そんなときにある事件が起きた。
コストを気にせず、刻々と変化する渋滞予測情報を受信しながら利用できるのは、ドライバーにとって嬉しいポイント。新型DCMはカーナビ機能の向上でも役立っている。
ヘルプネットは交通事故発生などの緊急時、オペレーションセンターに位置情報付きで通報するシステム。オペレーターとの会話で、必要に応じて最寄りの消防や警察に通報される。北米でGMが展開する『オンスター』の日本版ともいえる機能だ。
G-BOOK ALPHAの新型DCMはクルマの遠隔監視システムも持っている。車両盗難時には、DCMが送り続ける位置情報を追跡することで、愛車が発見できるという仕組みだ。
トヨタでは今回の通信モジュール(DCM)を安全装備として成立させるために、事故時の衝撃にも耐えられるように衝突試験も実施。堅牢な通信モジュールにしたという。