先々代は日本に導入されたが、先代は導入されなかったアウディ『S3』が、「S3スポーツバック」の名前で帰って来た。スポーツバックを名乗るのは、「A3スポーツバック」に揃えて、5ドアボディだからだ。先々代は、スポーティでパーソナルな雰囲気満点の3ドアだけだった。
新型トヨタ『プリウス』のプロトタイプを試乗したが、エクステリアデザインもより洗練され魅力的。インテリアもコクピット感たっぷり。セレクターレバーは小さく、指先だけで操作でき、パーキングはスイッチで使いやすい。
新型ホンダ『インサイト』の最大の驚きは価格。『フィット』のコンポーネンツ利用で格安! エクステリアデザインやインテリアデザインも良い。上下2段のメーターはスピードメーターは僅かな視線移動で見やすい。
これまでトヨタ『プリウス』というクルマに対して、燃費がいいのは確かだが、車両価格に含まれるハイブリッドシステムの上乗せ分を、燃料代でリカバリーするのは至難の業だし、ハンドリングもあまりよろしくないし……。
新型『プリウス』(試乗はプロトタイプ)は、ベースエンジンの排気量が大きくなり、ハイブリッドシステムの基本になる構造や制御も進化しているため、走行に関する能力は、従来モデルより格段に向上している。
次期『プリウス』はボディが少し大きくなり、エンジンの排気量が増え、タイヤも大きなサイズが装着される。排気量の拡大が燃費の向上につながるという説明は理解できなくもないが……。
モーターと内燃機関が高度に連携し、高効率で知性を感じさせる走行感覚。これを私は「プリウス・エクスペリエンス」と呼んでいるが、3代目『プリウス』はまさに、プリウス体験のひとつの完成系だ。
やばいなあと思う。超燃費がよくて走りやすいからだ。環境や経済性を考えるとハイブリッドは注目なのだが、そろばんオヤジが電卓使うような、どこかラクしちゃって大切な魂を失っていないか? という罪悪感があったものだ。
富士スピードウェイの構内連絡路をぐるっと数km走る試乗コース。走り方を変えながら3度トライし、燃費は20.1km/リットルから29.6km/リットルだった。同じ日に参加した同業者には35km/リットルなんて人もいたから、いやぁ、私、まだまだエコランは苦手です(笑)。
『V50』は、かつておじさんグルマであった。ボルボのなかではコンパクトなサイズで、ターゲットは反射神経と感度がいいミドルエイジであるはずなのに、乗ってみるともっさりでがっかり。