【アルファロメオ MiTo 試乗】もう少しパンチが効いていてもいい…岡本幸一郎

試乗記 国産車
【アルファロメオ MiTo 試乗】もう少しパンチが効いていてもいい…岡本幸一郎
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近年プレミアムブランドは、自社のブランドをより強調する方向で自社製品をデザインしてきたが、その急先鋒がアルファロメオだ。

『147』のときも、アルファが手がければ2ボックス車もこうなれると感心したものだが、『MiTo』はもっとコンパクトで、さらに個性的で存在感がある。『8Cコンペティツィオーネ』にインスパイアされたというスタイリングは、近年のアルファ車に似ておらず、フロントマスクは1950年代や60年代のジュリエッタあたりを髣髴とさせる。

ドライブフィールは、コンポーネンツを共用するアバルトの『グランデプント』が「しっとり」とした印象だったのに対し、MiToは「ヒラリヒラリ」というべき感覚。ダンパーにリバウンドスプリングを配した恩恵か、ロールが抑えられ、コーナリング時の内輪の接地感が高く、ツイスティな切り返しや、普通ならアクセルオフする逆バンク気味のコーナーでも、軽快に駆け抜ける。運転していて非常に楽しいクルマである。ただ、エンジンは期待したほど印象に残らなかった。もう少しパンチが効いていてもいいかと思う。

今のところMTしかないし、室内がタイトなので、ファーストカーとしてはちょっときついかもしれない。エコカーの普及もいいが、心ある人がこうしたクルマをセカンドカーで持ちやすいよう、自動車にまつわる税負担の抜本的な軽減を、政策に望みたいものだ。個人的にはこのクルマはぜひ左ハンドルで乗りたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト
ビデオマガジン『ベストモータリング』の制作、自動車専門誌の記者を経てフリーランスに転身。新車から中古車、カスタマイズ事情からモータースポーツ、軽自動車から輸入高級車まで、幅広い守備範囲を誇る。「プロのクルマ好き!」を自負し、常にユーザー目線に立った執筆を心がけている。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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