2008年6月に本国発表、日本市場では翌2009年4月発表、5月発売となったのが、“ベイビー・アルファ”などと言われたこの『ミト(MiTo)』。車名はアルファロメオの本拠地ミラノ(Milano)と生産工場(フィアットの本社工場)があるトリノ(Torino)に由来。

当時のフィアット『グランデプント』とメカニカルコンポーネントを共用したミトは、全長4070mm×全幅1720mm、全高1475mmとコンパクトなボディサイズで、2510mmのホイールベースはグランデプントと共通だった。

スタイリングは当時のスペシャルモデルだった『8Cコンペティツィオーネ』のデザイン要素を引用。カタログにも8Cが登場するページがあったが、ヘッドランプ、盾型グリルとそれを左右から挟む空気取り入れ口、それとサイドウインドゥの輪郭など、8Cのモチーフが生かされているのがわかる。

インテリアではフラウ・レザーシートを用意するなどして、スポーティでありながらも上質な設えとしていた。
日本仕様では当初は1.4リットルの4気筒DOHCターボと6速MTの組み合わせ。これにアルファロメオD.N.A.システムと呼ぶ、走行モードの切り換えを備えた。
