初代『Z4』にクーペが追加されたとき、リトラクタブルハードトップでないことを残念に思ったものだが、あれだけ丸いルーフ形状を実現するには、固定式のトップじゃないと無理なんだろうと思った。
ルーフがソフトトップからメタルトップに変わったことで、いろいろなメリットが得られた。クローズドのときの静粛性や快適性が大きく向上したほか、ガラス面積を大きくとることができて視界が拡大されたのも良い点。
塊から切り出したような存在感とクーペのようなルーフラインは、SUV的な力強さと都会的なカッコ良さをうまく合わせたデザインだ。
トヨタは『クラウン』の歴史を重ねる中で、あるいは『セルシオ』=レクサスを作る中で、静粛性にはとくにこだわってきた。今回の『マジェスタ』はその集大成ともいえるような高い静粛性を実現している。
SUVは単なるオフロードに強いクルマではなく、オールラウンドに走破できる高級車でもある。そしてそれがハイブリッドになると、ものすごくリッチな気分になるのだと、レクサス『RX450h』に乗るとよくわかる。
2010年にフルモデルチェンジが予想されている『5シリーズ』だが、マイナーチェンジでシフトバイワイヤーになった現行5シリーズは熟成しきった質の高い4ドアに仕上がっている。
日本車のユーザーは下克上で、どんな高級車でも子供が乗ってしまう。似合わないアンバランスさをよしとするところがあって、オトナとしては居場所がなくなるのだ。
レクサス『IS250C』は「IS250」の電動開閉ハードトップ版。開閉時間は20秒と、プジョー『308CC』に並ぶ。しかし、308CCは10km/hまでならば走行中でも開閉ができるのに対して、IS250Cは停止していなければ開閉不可能。
4座オープンカーにとって最も大切なことはスポーツカーのように飛ばすことではなくて、4人乗ってオープンで走った時にどれだけ楽しさを演出できるかどうかだ。シートと乗り心地が快適で、後席から外がどう見えるかといった視界も大切。
アルファの入門車としてベビー・アルファと呼ばれる『MiTo』。バンパーに食い込むグリルデザインがアルファらしいが、ちょっとファニーな感じの顔つきなどは最近のアルファとは違った印象を与える。